新紙幣が発行されましたが、今までの「野口英世」の1000円札は有効ですよね? 実は「夏目漱石」のものもあるのですが、さすがに古すぎてスーパーなどは使えないでしょうか?
今までなじみ深かった紙幣の顔ぶれが2024年7月3日に一新されました。紙幣が新しくなっても、今まで使用していた紙幣がただちに使用できなくなるということはなく、今まで通りスーパーやコンビニなどでの買い物に使うことができます。 しかし、最近まで発行されていた紙幣ならともかく、「夏目漱石」や「新渡戸稲造」デザインの紙幣のように15年以上も前に発行が停止している紙幣も有効に使うことができるのでしょうか。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの? 本記事では、現在でも使用できる紙幣と使用の際に気を付けたいポイントについて詳しく解説していきます。
現在有効な紙幣
2024年7月に新たに発行された紙幣と、直近まで発行されていた紙幣以外で、現在も有効に使用できる紙幣には次のものがあります。 図表1
筆者作成 このほかにも、現在は500円以下のお金は硬貨しか鋳造されていませんが、過去に発行されていた500円札や100円札なども有効な紙幣として使用することができます。ちなみに、「旧紙幣は使えないから回収します」といった文句は詐欺ですので気を付けてください。
コンビニやスーパーで使える?
結論から言うと、「夏目漱石」や「新渡戸稲造」「聖徳太子」などの紙幣は、現在も使用できます。ただし、セルフレジでは対応していないこともあるので注意が必要です。 一例としてセブン-イレブンでは、2024年6月20日からセルフレジや釣銭機にて2世代前の「福沢諭吉の1万円札(裏にキジ2羽が印刷された物)」「新渡戸稲造の5000円札」「夏目漱石の1000円札」が使用できなくなっています。 このような対応はスーパーやコンビニなど店舗によって異なりますが、心配な場合はセルフレジのスタッフに確認したり、有人レジを使ったりすることをおすすめします。
旧紙幣を新紙幣に両替したいとき
2世代前の紙幣はセルフレジで使えなくて不便だという人は、両替をしましょう。ただし、日本銀行では両替や新紙幣への交換は原則として行っていないので、最寄りの都市銀行や地方銀行、信用金庫といった金融機関で両替を依頼してください。 しかし、新紙幣が発行されたばかりの今の時期は、銀行に両替を求める人が殺到することも考えられます。新紙幣が発行されたからといって、すぐに銀行中のお金が新紙幣に変わるわけではありません。銀行の規模にもよりますが、あまり多くの新紙幣を保管していないところもあり、場合によっては在庫不足で両替できないこともあると覚えておきましょう。