人の心を“つぎ、つなぎ、かがやく──”ミラモアの5年を稲木ジョージが語る
── あくまで自分を信じて突き進んでいく、と。 稲木 はい、しかし当然パートナーは大切にしていますよ。ミラモアにはハウスアトリエがあるのですが、アトリエ長の日笠さんとの出会いは大きかったですね。日本のモノ作りは本当に素晴らしく、ミラモアのクオリティは彼に支えてもらっています。 ── ミラモアの売りである日本の職人が作っている点もさらにパワーアップしそうですね。今後の展望を聞かせてください。 稲木 書道を教えてくれている先生から自身のことを「経験がないからこそ自由さがある」と言われました。より自由に、縛られず活動していきたいですね。ジュエリーのデザインコードを使って、今後はさらにアイテムの幅を広げていきたいと考えています。KINTSUGIのラインを生かしたアイウエアや、デュオチェーンと組み合わせた時計など……。共感いただいた皆様には必ず寄り添える、パートナーとなれるようなアイテムを増やしていきたいですね。
伝統主義と前衛的価値観。繊細さとダイナミズム。対局の美意識が交わりながら魅せるミラモアのジュエリーは、刹那を強く生きる人々を美しく彩る。これからも確実に進化するミラモアと5年現在の世界観。そんなミラモアをフルに感じることができるポップアップイベントで、さらにそのフィロソフィーとクオリティの高さを感じてみてはいかがだろう。
● 稲木ジョージ (いなき・じょーじ)
日本とフィリピンにルーツをもち、現在はニューヨーク在住。2019年に「Designed in New York, Handcrafted in Japan」をコンセプトにミラモアを設立。ジャパンメイドならではの高い技術力と、ニューヨークで得た自由な感性で生み出されるジュエリーに支持者を増やす。「ミラモアのジュエリーを身に着けることで、着用者自身の物語をより魅力的に紡いでほしい」という想いをすべての作品に込めている。
写真/前田 晃(maettico) 文・編集/渡辺 豪(LEON)