ドリフトをプロスポーツ競技として次世代へ!「フォーミュラドリフトジャパン」主要スタッフ陣に聞く「これまで」と「これから」
FDJの志に共感してドリフト選手から運営へ転身
こうしてドリフトをモータースポーツ競技として確立する努力を続けてきたFDJ。その活動に賛同したドリフト選手も多い。現在FDJでコース設定や審査を行い、イベント周辺を運営する規律委員を務めている今村陽一氏もそのひとりだ。今村氏はこう語る。 「私自身がFDJに携わって5年くらいになりますが、これまでのドリフト競技はどちらかといえばイベントビジネス的な要素が強い印象でした。ですがそれだと長年人気の高いドライバーにばかり注目がいき、次世代のドライバーが育たなかったり、スポンサーが付きにくくなってしまったりします。日本でドリフトを残していくためには競技としてしっかりしていないと続かないという岩田さんの考えにとても共感しました。たしかに私はチャンピオンも獲ったことがある選手でしたが、次世代につなげるためにも、走るのではなく運営に回って、FDJをより良いものにしようと努めています」
今季からジムカーナアナウンサーが実況を担当
そして今年から新たにFDJのメンバーに加わったのが、場内実況を担当する「あくちゅアナ」ことアナウンサーの阿久津 栄一氏だ。ジムカーナでの実況経験が豊富な阿久津氏にFDJはどのように映り、そしてどのような実況で会場を盛り上げたいと考えているのだろうか。 「昨年、FDJを見て“今のドリフトはちゃんとしたモータースポーツ競技だ!”と衝撃を受けましたね。自身がこれまで培ってきたジムカーナ競技での実況の経験を活かして、より競技としての実況をしたいと思っています。でもマジメなだけでは会場が盛り上がらないので、自分が一番のFDJのファンになって、“選手たちはこんなスゴいことをやってるんだ! FDJってこんなに楽しいんだよ!”と、そんなことも伝えられればいいなと思います」 * * * 2024年シーズンは新たにドリフトを同乗体験できる「ドリフトライド」や、より進化したライブ配信、そして日本独自の審査基準を導入する予定とのこと。FDJの進化はまだまだ止まらない。 さらに、2023年シーズンに日本のドリフトファンたちへ衝撃を与えたカッレ・ロバンぺラ選手のスポット参戦も決定しており、他カテゴリーの有名ドライバーの参戦も現在調整中とのことだ。モータースポーツ競技としてのFDJの躍進に2024年も目が離せない。
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