【ACLE】川崎Fが中国王者・上海海港に3-1完勝 鬼木達監督「たたみかけるいい試合」
<アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE):川崎F3-1上海海港(中国)>◇5日◇1次リーグA組◇第4戦◇U等々力 川崎フロンターレが上海海港(中国)に3-1で完勝し、3試合ぶりに勝ち点3を獲得した。 2勝2敗の五分に戻した鬼木達監督(50)は「立ち上がりから選手がアグレッシブに戦ってくれた。なおかつ得点にこだわろうと、全員が1、2、3点とたたみかけるいい試合をしてくれた」と満足げに振り返った。 中国王者に対して試合の入りから圧倒した。出足が鋭く、前線からの積極的な守備で主導権を握った。普段と逆の左サイドで先発したMF家長昭博(38)が前半12分に先制点。左サイドを独力突破したDF三浦颯太(24)のクロスから相手のクリアを家長が右足ボレーで決めた。 1分後に追加点が生まれる。速攻からFWエリソン(25)がシュートを放つと、相手GKが弾き、最後はMF瀬川祐輔(30)が詰めた。 同33分にはエリソンが裏に抜け出し、クロスを送ると瀬川がスルーしてDFファンウェルメスケルケン際(30)が右足でゴールネットを揺らした。前半を3点リードで折り返した。 元ブラジル代表MFオスカルら強力なアタッカー陣をそろえる相手に後半はやや押し込まれたが体を張った守備で対応。終盤に1点失ったが、勝ちきった。 鬼木監督は今季限りでの退任発表後、初勝利。公式戦で1分け2敗となかなか勝てなかった。「やはりすごくうれしかった。結果の世界なので、こういう退任というものを発表した後に勝てないというのは自分も心苦しいというか、やっぱり熱量を持ってやっていても勝てない試合が続いてしまったので今日の勝利はうれしく思っている」と率直な思いを明かした。 ACLEは来季にまたがる大会で、バトンをつなぐ使命感も強い。「もっと本気にならないといけない」と前日のミーティングで選手たちに伝えたという。その中でみせたアグレッシブな戦いに「勝利もうれしいけど、気持ちが入ったところが本当にうれしい」と喜んだ。この日の勝利で暫定5位に浮上した。「ここに満足することなく、これをベースに突き進んでいきたい」と先を見据えた。