デニス・ボーヴェル、76年~80年にフォーカスした作品集『SUFFERER SOUNDS』をリリース
UKレゲエ、ラヴァーズロック、ニューウェーヴを語る上で欠かせないミュージシャン / プロデューサー / サウンドエンジニアのデニス・ボーヴェル(Dennis Bovell)の作品集『SUFFERER SOUNDS』が12月13日(金)にリリースされます。 ダブ・ポエトリーからラヴァーズロック、ポストパンク、ディスコ、ポップなど、幅広い音楽ジャンルを網羅する多作で折衷的なキャリアを送ってきたデニス・ボーヴェル。本作品集では、ボーヴェルがJah Sufferer sound systemに関わっていた時期とその直後、主に1976年から1980年にかけての期間に焦点を当て、ディープ・カットやあまり知られていないヴァージョンを深く掘り下げています。ラヴァーズ・ロックを象徴する名曲「Silly Games」(ジャネット・ケイ)の未発表ダブ・ヴァージョンの収録も特筆すべきところ。ベルリンのDubplates & Masteringにて、丹念に修復・リマスタリングされたこれらの数十年前のトラックは、クリアでダイナミックなサウンドとなり、リスナーをボーヴェルの天才的なプロデュース力とアレンジ力の世界へと誘います。 アルバムの制作は、2018年にデニス・ボーヴェルがロンドンのウォルサムストウにあるGeneral Echo Reggae Discoを訪れたことが発端。そこで出会った人々との交流から、彼の貴重な音源を掘り起こすプロジェクトが始動しました。長年にわたるレコード探しや選曲、そしてコロナ禍といった困難も経て、ようやく完成に至った『SUFFERER SOUNDS』は、デニス・ボーヴェルの音楽に対する情熱と卓越したミキシング技術が凝縮された作品に。特に、彼のハーモニーやメロディ、そしてエフェクトの使い方など、デニス・ボーヴェル独特なサウンド作りが際立っった内容となっています。 また、アルバムに付属するライナーノーツは、デニスとの長時間にわたるインタビューをもとに書かれており、アルバム制作期間中の出来事や、曲ごとの思い出や興味深いエピソードを読むことが出来ます。アートワークは、レコード版とCD版でそれぞれ異なっており、いずれもシド・シェルトンによる独創的な写真が使用されています。