宇宙船が舞台の“運命を賭けた会議”「終点 まさゆめ」岡山で開幕
松井周が作・演出を手がけ、菅原直樹が演出協力と出演に名を連ねる、「終点 まさゆめ」が昨日11月29日に岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワにて開幕した。 【画像】「終点 まさゆめ」より。(撮影:冨岡菜々子)(他8件) 本作は、2010年に松井が、蜷川幸雄率いる高齢者演劇集団さいたまゴールド・シアターのために書き下ろした「聖地」を発端とした作品。2021年に松井の演出で、さいたまゴールド・シアターでの改訂再演「聖地2030」が予定されていたが、同公演は、コロナ禍のため中止に。「終点 まさゆめ」はその流れを汲んだ新作で、人類の誕生を寿ぐある記念式典を舞台に、最大の娯楽施設“まさゆめ”に向かう宇宙船でのエピソードが展開する。 突然のトラブルで、宇宙船は“まさゆめ”に到着できない可能性が出てきた。AIによれば、誰か1人を宇宙船から降ろさないといけないという。船長は“役に立たない人”を1人、会議で決めようと提案し……。 本作では台本に沿って進行する部分と、演者たちのアドリブによって構成される部分があるため、日々内容が微妙に変化するのが大きな見どころとなっている。出演者には俳優5名に加え、オーディションで選出された65歳以上のキャスト6名が名を連ねた。 岡山公演は12月1日まで。本公演はその後、21・22日に三重・三重県文化会館 小ホール、来年1月11日から13日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 小ホールでも行われる。 ■ ハレノワ創造プログラム「終点 まさゆめ」 2024年11月29日(金)~2024年12月1日(日) 岡山県 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場 2024年12月21日(土)~2024年12月22日(日) 三重県 三重県文化会館 小ホール 2025年1月11日(土)~2025年1月13日(月) 埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール □ スタッフ 作・演出:松井周 演出協力:菅原直樹 □ 出演 久保井研 / 菅原直樹 / 申瑞季 / 篠崎大悟 / 荒木知佳 / 石川佳代 / 井上洋子 / 今栄敬子 / 小川隆正 / 竹居正武 / 山田浩司 ※U24チケットあり。