【中山大障害】ニシノデイジー復権の2年ぶりV 五十嵐雄祐「4角先頭のイメージ通りにできました」
21日、中山競馬場の10Rで行われたJ・GⅠ第147回中山大障害(障害4100メートル)は、五十嵐騎乗で4番人気のニシノデイジー(牡8・高木)が一昨年に続く2度目のV。ジャンプ界の王座に返り咲いた。5馬身差の2着はエコロデュエル。3着にはネビーイームが入った。勝ち時計は4分40秒4(良)。 【激レア写真?】ニシノデイジーにまたがっているのは… 序盤は人気のジューンベロシティが先行したものの、大竹柵を飛越するあたりでマイネルグロンとテイエムタツマキも先頭争いに加わる。ニシノデイジーはこれらを見る方で4番手からのレース。レース中盤からはマイネルグロンとテイエムタツマキが前に出て、ジューンベロシティは3番手に引いた。 大生け垣を飛越した後はマイネルグロンが先頭に立つが、徐々に後続も接近。ダイシンクローバーが後退するとネビーイームがするすると好位に進出し、エコロデュエルも差を詰めたところで前の各馬が仕掛ける。最終障害を前にしてニシノデイジーとジューンベロシティがマイネルグロンをかわすと、必死の抵抗を試みたマイネルグロンは最終障害で無念の落馬。ここでニシノデイジーが先頭に躍り出て後続を突き放しにかかる。カラ馬と絡んで影響を受ける馬もいたが、ニシノデイジーは直線で力強く抜け出し、最後はいっぱいいっぱいになりながらも5馬身のリードを保って栄光のゴールを駆け抜けた。 鞍上の五十嵐は「GⅠを勝ってから勝てないレースが続いていましたが、この中山は得意としている馬なので力を十分に出すことができたと思います」と胸を張り、「しまい勝負で切れるタイプでないのは分かっているので、最終障害と4角先頭のイメージで競馬したい、と思っていた通りにできました」とプラン通りの復活劇を満足げに振り返った。 一方、管理する高木調教師は「強かったですね。非常にリズム良く折り合いもついていて、いい感じかなと思っていました。この舞台は合っているのでしょうね」とうなずき、8歳になっての復活劇について「丈夫で何よりです。大事に使ってきているので良かったと思います」と愛馬に最敬礼。今後については「現役続行も含めてオーナーと相談します」と話すにとどめた。 なお、マイネルグロン、ダイシンクローバー、ロードトゥフェイムの3頭は競走中止。1番人気に支持されたジューンベロシティは直線で伸び切れず4着に敗れた。
東スポ競馬編集部