洗濯してもとれないのはなぜ?ブラジャーのにおいの対処法
肌に直接着けるブラジャー。「着るたびに洗濯しているのに、なんだか臭い…」「においが気になる…」と、ケア方法に悩んだことがある人もいるのでは? そこで本記事では、トリンプ・インターナショナル・ジャパン コラボレーション&コーポレート/ブランドPRの今井悦子さんに、ブラジャーににおいがつく原因や対処法をお伺いしました。
ブラジャーににおいがつく原因
なぜいつも洗濯しているのにブラジャーににおいが残ってしまうのでしょうか? 今井さんによると、ブラジャーは繊細な素材でできているため、雑菌が繁殖しやすかったり、洗ってもにおいの成分が残ってしまったりする場合があるんだとか。 ブラジャーににおいがついてしまう主な原因は以下の通り。 ・汗や皮脂の洗い残し ・生乾き ・洗濯槽のカビや雑菌 ・すすぎ不足や洗剤の量が多いことによる、繊維への洗剤・柔軟剤の残り香 「梅雨など洗った後に乾きにくい湿気の多い時期は、生乾きのにおいが付着しやすいと言われています。また、肌に接する内側は胸から出た汗や皮脂が付きやすく、特ににおいを感じやすいかもしれません」
ブラジャーのにおいをとる方法
ブラジャーのにおいをとるには、正しい方法で洗濯すること・乾かすことが大切! そこで、「下着をきれいに保つ洗い方&乾かし方」について今井さんに聞きました。 洗う前のひと手間: ・パッドは外す 取り外し可能なパッドは外して別で洗うことで、胸から出た汗や皮脂などの汚れをしっかり落とせて、洗剤成分も残りにくくなります。パッドを外さないまま乾かすと、汗や皮脂が残ってしまい、生乾きの原因に。 ・洗剤はよく溶かして使用 洗剤を直接ふりかけたり量が多く使いすぎたりすると、色落ちや変色が起こり生地を傷めることも。そのため洗剤は、先に適量をよく溶かしてから使いましょう。 ・金具は留める 手洗いでも洗濯機洗いでも、ホックは留めてから洗いましょう。このひと手間が、型崩れ対策になり、きれいな形を保ってくれます。 手洗い方法: ワイヤー入りのブラジャーは、洗濯機洗いではなく手洗いをするのが望ましいとのこと。手洗いでのケア方法は以下の通り。 ・ゆったり洗える大きめの容器を用意する。 ・40度以下の水温(手で触ってちょっと冷たいと感じる程度がおすすめ)に洗剤を溶かす。 ・洗濯水にブラジャーを入れ、両手で軽く押し洗いをする。汗や皮脂が特に気になるところは、つまみ洗いをしましょう。 ・すすぎ残しがないようにしっかりすすぐ。 ・ブラジャーの水気をとる。洗濯機脱水やねじり絞りをすると型崩れの原因になるので、脱水するときはタオルドライを。 手洗いのポイント: ・塩素系漂白剤はNG ・漂白は変色・黄変を促し、ポリウレタン素材を傷めるので避けましょう。そのため洗剤は、中性洗剤がベスト。 ・長時間のつけ置きはNG ・しっかり汗や皮脂などの汚れを落とすためと思って長い間つけて置こうとする人がいるかもしれないけれど、 洗濯水に移った雑菌や汚れが再度ブラジャーに付着する再汚染や色落ちの原因にもなるので気をつけて。 ・すすぎを十分に行う ・すすぎ不足もにおいの原因もひとつ。容器に記載の使用量を守って、洗剤によるすすぎ水の泡立ちがなくなるまですすぎましょう。 ・丁寧なタオルドライをしっかりと ・ブラジャーをタオルで優しく挟み、押し洗いするような感覚でタオルに下着の水分を吸わせて。ワイヤーの入っているものはゆがむような力を加えない、レースをごしごし擦らないように注意を。 乾かし方: ・脱水後は形を整えて タオルドライをしたらブラジャーの形を整えて。繊細なレースや生地は、手のひらに挟んで丁寧にシワを伸ばして整えましょう。型崩れ対策になります。 ・風通しのいい日陰に シワや変色、雑菌やカビが発生しないように、しっかり乾かしましょう。取り外し可能なパッドは外して乾かすこと。直射日光や石油ストーブによる乾燥は、黄ばみや色褪せ、生地を傷める原因に。また、乾燥機の使用もNG。
ブラジャーのにおいの予防策
特に繊細な素材やデザインのブラジャーは、付いてしまったにおいがとりづらいそう。どうしたらにおいを予防、対策することができるのでしょうか? 「予防としてにおいをとる方法と同じく、普段から正しく洗うことが大切です。また、クローゼットに好みの香り袋を忍ばせておくと、下着を着けた際に良い香りがまとえるようになるはず」 「さらに通気性のいいブラジャーや、汗対策に春夏シーズン向けのランジェリーやインナーを着用することもおすすめです」