松尾貴史 「これは健全な状態なのか?」“オールドメディア”に違和感「利害関係のある物同士が…」
俳優の松尾貴史(64)が17日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜後1・00)に出演。松尾は、毎日新聞の人気社会派コラム「松尾貴史のちょっと違和感」を書籍化した第5弾で「違和感にもほどがある!」を今年11月に刊行。日本の政治やメディアへの“違和感”について、本番組でも議論が行われた。 松尾は「一定数いらっしゃる“オールドメディア”に対する嫌悪感みたいなものが拍車をかけて頑張ってしまうみたいなところがあるかもしれないですね」と切り出し、既存のメディアに対する“違和感”について語り出した。 「利害関係のある物同士が、ワンクッションおいてつながってることによって結託できる」ことを問題点として上げ、「大手の放送業界とか、出版業界とか。新聞もそういうところあるかもしれない」と指摘。「そこを守るために取り引き的なモノ、はっきりと証拠が残らないような感じで、関係性だけで何かバイアスがかかるように長いものに巻かれる感じ」が「構造的にあるのかな」と持論を展開した。 「他の先進国では、メディアはもうちょっと毅然として、権威ある者に対して言うべきところは言うとか、健全な批判はするとか、懐疑性精神をぶつけるとかすると思う」として「それがどうにも日本ではまだまだ…先進国って自覚している割には穴がありすぎるんじゃないかって感じがします」と私見を述べた。 大手メディアは権力との関係が不健全であるとして「スポンサーさんを連れてきてくれる業者さんを怒らせないようにしないとってバイアスがかかって、忖度などはやりましたけど…必要以上に大きくモノをいってるんじゃないか」と感じることが多いと説明。「大手の広告代理店から政権党に献金も行われ、発注として広告代理店に巨大な事業を注文している。その構造体の中にある集団が、放送局にプレッシャーをかけられる」と補足して「これは健全な状態なのか?」と自身が考える問題点を投げかけた。 この話を受け、パーソナリティーの大竹まことは「一問一答しかできないとか、更問いができないとか、しかもその記者会見にフリーランスが入れないとか。既存メディアが息苦しいっていう、みんな疑問は持ってたんだよね」とコメントした。