大型日蓮像に安寧願う 開眼法要で披露―土肥・清雲寺
伊豆市土肥の日蓮宗派寺院「清雲寺」(佐治寿英住職)で12日、日蓮聖人の大型ブロンズ像の除幕と開眼法要が営まれた。佐治住職(72)、制作した彫刻家山田収(おさむ)さん(76)=伊豆の国市=をはじめ、檀(だん)信徒らが出席。像の完成を祝いながら、世の中の安寧を願った。 ブロンズ像の制作は日蓮聖人が7年後の10月に、没後750年の節目を迎えることから、同寺の事業として山田さんと協力しながら準備を進めてきた。制作期間は構想を含め約1年半。 本堂前では、佐治住職ら関係者が除幕。続く法要で佐治住職が法華経を唱えて、像に魂を入れた。台座を含む高さは3・5メートル、本体の重量は約600キロ。台座には六角形の天然石「六方石」が採用された。つじ説法をしている動きのある立像。右手に経巻、数珠を持った左手を胸に当て、左足で半歩前に出る様子を表現した。 佐治住職は「(日蓮聖人像が)寺に訪れる皆さんをずっと見守ってくれる」と述べた。山田さんは「感慨深い。皆さんに久しく親しんでほしい」と力を込めた。
伊豆新聞デジタル