函館市で大門学生祭、来夏復活へプレイベントにぎわう
函館市内の大学生と高専生でつくる「学生団体ISARIBIwith(いさりびウィズ)」と、大門学生祭実行委は3日、松風町のはこだてグリーンプラザで「プレ大門学生祭」を開いた。多くの家族連れらが足を運び、模擬店やステージパフォーマンス、周辺店舗と連携したスタンプ企画を楽しみ、住民同士のつながりやまちの魅力を再発見した。
昨年6月に発足した同団体は、新型コロナウイルス禍で途絶えてしまった学生主体の祭りを復活させようと、今年度からプロジェクトの一つとして始動。過去に携わったOBOGとの意見交換や、報告会で大泉潤市長にも開催への熱意をプレゼンテーションしたほか、支援を募ったクラウドファンディングには賛同の輪が広がり、目標金額100万円を超える資金が集まった。来年7月に祭りを完全復活させる。 模擬店は同団体が他のプロジェクトで取り組む蔵レモネードや、ポタージュ、タコスを販売するなど11のブースが出店。ステージではダンスグループやマジシャン、ヨサコイソーランチーム「函館学生連合~息吹」らが登場し、盛り上がりを見せた。 また、来年の開催に向けた要望やアンケートを取るため、サンタクロースをモチーフにしたメッセージボックスや、今後の大門祭で飾るというフラッグアートを用意。来場者は「みんなで一つの作品を作りたい」「函館を盛り上げたい」など思い思いに期待を書き込んだ。 実行委代表で北大水産学部4年の川村菜月さん(22)は「目標にしていた来場者数500人を達成できたのではないか。とてもうれしい」と喜び「来年のイメージがついた。函館を離れた人がまた集まる、イベントでつながった人が再び会えるような機会につなげたい」と意欲を語った。
函館新聞デジタル