日本ハム・マーフィー 後半戦もフル回転でブルペンの中核に/助っ人前半戦通信簿
マーフィーが前半戦はフル回転でブルペンを支えた。来日1年目の右腕は開幕当初、勝ちパターンのセットアッパーではなかった。そこから登板を重ねるごとに、徐々に信頼を積み上げた。「コーチ陣だけでなく、登板時や練習時にもキャッチャーとも話すようにしていたんだ」と積極的なコミュニケーションを結果につなげた。 【選手データ】パトリック・マーフィー プロフィール・通算成績・試合速報 150キロ台中盤をコンスタントに投げ、大きな曲がりのカーブも操る。パワーで押しきることも、技でかわすこともできる万能さで、4月28日のオリックス戦(エスコンF)では0対0の8回に登板して三者凡退。「ゼロで抑えれば、きっとチームが点を取ってくれるだろうと信じていた」と、その裏に打線が得点を奪って来日初勝利も挙げた。 その試合後に新庄剛志監督は「マーフィーを、これから8回で育てようかなと思っている」とコメント。開幕からセットアッパーを担った金村尚真の先発再転向に伴って、1つ空席となる「勝利の方程式」にマーフィーを指名した。助っ人右腕も「すごくうれしい。いい結果を残したい」と6月中旬までの約2カ月間は無失点登板を継続した。 回またぎもいとわず、献身的にブルペン陣の中核を担った前半戦。さすがに疲労もたまって、7月4日に出場選手登録を抹消。「いろんな場面で投げてもらっていたから、気持ちの面でもリラックスしてもらおうと思った」と新庄監督から“リフレッシュ休暇”を与えた。CS進出へ欠かせない戦力。エネルギーを再補充し、後半戦もフル回転する。 写真=BBM
週刊ベースボール