米共和党「トリプルレッド」達成 大統領職と上下両院握る
【ワシントン共同】米大統領選と同時実施された5日の連邦下院選(定数435)で、CNNテレビは13日、共和党が多数派を維持したと報じた。赤をシンボルカラーとする共和党が大統領職と上下両院を独占する「トリプルレッド」を達成した。トランプ次期大統領が忠臣で周囲を固める中、ホワイトハウスに対する議会のチェック機能が弱まる恐れがある。 【写真】おどけるトランプ氏、激戦州相次ぎ制す ハリス氏沈黙
米国では議会に立法権と予算編成権があり、上院は閣僚や大使、連邦最高裁判事の人事承認権限を握る。トランプ氏は選挙戦で訴えた不法移民の強制送還や国境警備強化、減税など米国第一の政策実現にまい進する。 保守派が多数を占める最高裁判事を巡っては、高齢の保守派判事を入れ替え、保守優勢を長期間維持しようと画策するとの指摘もある。 下院は2年ごとに全議席改選。CNNによると、共和党が過半数の218議席に達した。民主党は208議席。 上院(定数100)は共和党が4年ぶりに多数派を奪還。AP通信によると、非改選を含め、共和党が53議席、民主党が47議席になった。