森下、すいすいと初完封 救援陣休ませる91球―プロ野球・広島
雨が降りしきる中でも集中を切らさなかった。 広島の森下が被安打2、無四球の内容で今季初完封。91球で白星をつかみ、「ほっとしている」。涼しい顔で振り返った。 早打ちしてきたヤクルト打線を相手にカットボールなどを丁寧に投げ分け、すいすいと打たせて取った。唯一のピンチは六回。先頭に安打を許すなどして1死二塁とされたが、「とにかくアウトを取ることだけを考えていた」。西川、丸山和を内野ゴロに打ち取り、その裏の味方の先制点を呼び込んだ。 5月中旬以降、左腕の床田がカード初戦を投げ、その翌日の水曜日に登板してきた森下。交流戦を終え、今度は自身がそのカード初戦を任され、「(床田が)勝ってつないでくれて、自分も勝ちたいという気持ちで投げられた。自分もそういうことができたら」。仲間から刺激を受けて最後まで投げ抜いた。 登板が増えてきた救援陣を休ませ、バットでも今季2度目の3安打。投打で躍動した右腕に、新井監督は「期待するものはたくさんある中で、きょうは100%以上、応えてくれた」と賛辞を惜しまなかった。