フェードを身につけてPGAツアー選手の弾道を目指そう!【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
出球の方向は7~8割フェース面の向きに依存するので、フェードを打つにはインパクトでフェースがターゲットラインよりやや左を向かねばならないが、スライサーの多くはフェースが右を向く。それがバッファ内に収まればスライスになり、バッファより右を向けばプッシュスライスになるというわけ。ちなみに、フェースがバッファより左を向くと、左に真っ直ぐ突き抜ける球や引っかけが出る。
では、どうすれば正真正銘のフェードが打てるのか? 「ドローのときと同じく一番シンプルなのは、ターゲットに対してスクエアに構え、そこからボールを中心にした円周上をスタンスごと反時計回りに回り込んで構え直すことです。 こうすると自分はターゲットより左向くことになり、そこで普通にスウィングすればターゲットラインに対してはアウトサイドパスにしかなりません。つまり、ほぼオートマチックにアウトサイドインのスウィング軌道で振れます。あとはターゲットとの関係性をイメージしてフェース面をコントロールすれば、いろいろな曲がり幅のフェードが打てます。
仮にスクエアに構えた場合にクラブの最下点でボールを捉えるとするなら、それより左でボールをつかまえるため軌道はわずかにアッパーになります。ドローが右サイドなら、フェードは自分の右サイドの円弧で打つ感じになるわけです」 プロがフェードでもドローと遜色なく飛ばせるのは、インパクトの瞬間に①フェースがターゲットラインより左を向いて ②ボールをしっかりつかまえ ③アウトサイドインのスウィング軌道でボールを曲げているから。クラブをコントロール下に置いているからこそ打てる真性フェードなのだ。
クラブ軌道沿いに障害物を置いてフェードを習得しよう
「アドレス目線で見て、打つボールの右下と左上にボールを置き、それらに当てないように真ん中のボールを打つ練習をしましょう。左右のボールの間を通せればアウトサイドインに振れています。広めの間隔から始め、徐々に間隔を狭くしていきましょう」 TEXT/Kazuya Kishi Photo/Tsukasa Kobayashi THANKS/GOLFOLIC 中延店
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