根室のシカ肉、缶詰に タイエーが3種販売
北海道根室市の地元コンビニエンスストアのタイエー(田家徹社長)は、今月からエゾシカ肉缶詰の販売を始めた。カレーとみそ、大和煮の3種で、市内で狩猟したエゾシカの〝首肉〟を使っている。タイエーの田家雄平さん(31)は「軟らかく味付けがしっかりしている。ぜひ食べてみてほしい」と呼び掛けている。 製造は、オホーツク管内遠軽町でハムや缶詰を製造している白楊舎。同社にシカ肉を卸すダイハチ(花咲港)の大谷尚平社長(34)によると、「道東のエゾシカは山がないところで育つため、肉質が軟らかい」という。特に首肉は他の部位と比べて需要が少ないが「煮込むとほろほろとした食感になる。缶詰に向いている」と話す。 大谷さんから「タイエーで販売してみたら」と言われたことをきっかけに、缶詰のデザインを市地域おこし協力隊でデザイナーの笠原優子さん(47)に依頼。発売から間もないが、田家さんは「観光のお客さまに買っていただいているようだ。特にカレー煮は子供もおいしく食べられると思う」と話している。 160㌘入り702円。タイエー千島本店と曙店、西浜店のほか、市役所売店で販売している。
釧路新聞