「ひとつのミスも許されない」オ軍が誇るサイヤング賞投手が大谷翔平に浴びた42号先頭打者アーチの1球を悔やむ…「42―42」はAロッド以来史上2人目の快挙
大谷劇場はこれで終わりではなかった。 前人未到の大記録へ向けて盗塁も2つ成功させた。ライト前ヒットで出塁した3回には、一死から二塁走者として三盗(重盗)を決めた。捕手の送球が左肩に当たり一瞬苦痛に顔をゆがめ、ヒヤっとさせたがトレーナーが駆けつけることもなかった。5回には、併殺崩れで一塁走者として残り二盗を成功させた。これで「42―42」に到達した。 MLB公式サイトによると、「42―42」は、1998年に42本塁打、46盗塁を記録したアレックス・ロドリゲス以来、史上2人目の快挙。「43-43」から、いよいよ史上初の領域に突入することになる。 また「1本塁打&複数盗塁」は、これで今季3試合目。1900年以降では1シーズンに12人しか達成していない記録に並び、リッキー・ヘンダーソン(1986年に5度)、エリック・デービス(1987年に4度)に次ぐ3位タイ記録となった。 6-4勝利に貢献した大谷をロバーツ監督は「ショウヘイは彼のボブルヘッドナイトで本塁打を打ち、複数の盗塁を奪った。どんな大きな場面でも、彼はその機会で奮起してくれるようだ」と賞賛した。 ロサンゼルスタイムズ紙は「ナ・リーグMVPの最有力候補の大谷は、8月を2週間のスランプ(8月2日から19日まで7本塁打の一方でわずか打率.181)でスタートした後に大当たりで終えようとしている。この7試合で5度目となるマルチ安打で、1本塁打、1盗塁を記録するのは10試合目だった」と大谷の好調ぶりを称え、7回に打席に向かう際に満場のファンが「MVP!」と連呼していたことを伝えた。