“何気ない日常” に感謝伝えたい 絵本「ありがたいなぁ」完成 病と向き合い気づいたことは?《長崎》
NIB長崎国際テレビ
(桒畑笑莉奈アナウンサー) 私がいま身に着けている こちらのイヤリング。 アジサイの花なんですが、とても手が込んでいるんですよ。 ビーズを一つひとつ重ねていて、丁寧に作られています。
作っているのは、諫早市の女性作家です。 病と向き合いながら、誰かの笑顔と勇気を届けたいと活動しています。
松田 友紀さん 44歳。 諫早市を拠点に活動するアクセサリー作家です。
(アクセサリー作家 松田 友紀さん) 「“かわいか~” ってなります。キュンキュン」
◆日々の口癖は「ありがたいなぁ」そんな女性が絵本の主人公になる
10月に完成した “何気ない日常に感謝を伝える” 一冊の絵本。 その物語の 主人公になりました。 (絵本「ありがたいなぁ」より 松田さん朗読) 『ありがたいなぁ。今日もこうして好きなことができること』 この日も、一つひとつの工程をゆっくりと丁寧にすすめていました。 (アクセサリー作家 松田 友紀さん) 「この輪っかを穴に、グッーと入れて…」
デザインやパーツ、色合い… こだわり抜いたキラキラのアクセサリー。 時間をかけて、心を込めて… 納得がいくまで作業に没頭します。 作品を生み出す “その手” は… 関節が変形し、ぷっくり腫れている部分も。
(アクセサリー作家 松田 友紀さん) 「摘まむのが苦手。力も(入れづらい)。グーとかできないから」 細かい作業をしている最中にアクセサリーが手から落ちてしまい、やり直すこともよくあります。 (アクセサリー作家 松田 友紀さん) 「こんな感じ (に落ちてしまう)」
◆痛みが教えてくれるのは、当たり前の日々の大切さ
松田さんは高校2年生の時、関節に腫れや激しい痛みを伴う “関節リウマチ” を発症しました。 食べることも、歩くこともままならくなり、わずか3か月で寝たきりに。 体重は30キロも減ってしまいました。 (アクセサリー作家 松田 友紀さん) 「関節の痛みがあって、どうしても今まで普通にできていたことが、できなくなってしまった」 6年間の車いす生活を経て、膝の手術を決意したのは27歳の時。 リハビリを繰り返し、再び歩けるようになりました。