ジャン・ルノワール「コルドリエ博士の遺言」「捕えられた伍長」上映、三宅唱がコメント
映画監督ジャン・ルノワールの生誕130周年を記念し、「コルドリエ博士の遺言」「捕えられた伍長」の4Kレストア版が11月1日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて1週間限定上映。三宅唱からのコメントが到着した。 【動画】「コルドリエ博士の遺言」「捕えられた伍長」4Kレストア版予告はこちら 官能的な映像美とエネルギーに満ちあふれた映像世界を作り上げてきたルノワールは、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダールをはじめ、ウェス・アンダーソン、濱口竜介ら多くの映画作家に影響を与えてきた。今回はルノワールの後期、フランス・ヌーヴェルヴァーグが映画の形を変容させていった1950年代末から1960年代初頭に製作された2作品がスクリーンにかけられる。 小説「ジキル博士とハイド氏」を翻案し、テレビ向けの企画として1959年に製作した「コルドリエ博士の遺言」は、演劇やのスタイルを取り入れた実験映画。ジャン・ルイ・バロー、テディ・ビリス、ミシェル・ヴィトルド、ミシュリーヌ・ギャリがキャストに名を連ねた。1962年に製作されたルノワールの遺作「捕えられた伍長」では、何度失敗しても果敢に捕虜収容所からの脱走を試みる伍長の姿を通して、生きる喜びと素晴らしさが描かれる。ジャン=ピエール・カッセル、クロード・ブラッスール、クロード・リッシュ、ジャン・カルメが出演した。 三宅は「『捕えられた伍長』の空はどうにも晴れそうにない。ばかばかしくなるほどすべてがうまくいかない。間違いだらけの世界に抗って、しつこく何度も、こっそり逃げる。ジャン・ルノワールの映画はあまりにも真剣で、あまりにも楽しい。いったいなんのために、どのようにして? まずは一度、そしてしつこく何度でも!」とつづった。なおYouTubeでは予告編が公開中だ。