【百妖譜】東山奈央が語る第2期!国境を越えて伝わるメッセージ性
中国の動画配信サービス「bilibili」でシリーズ総再生回数5.6億を記録した大ヒットアニメ『百妖譜』第2期の日本語吹き替え版が10月より放送スタート! 人間と妖怪たちが繰り広げる切なくも哀しい物語と、彼らの魂を救う桃夭たちの旅が再び始まる! 今回は主人公の桃夭役を演じる東山奈央さんに、この作品の魅力や収録時のエピソードなどを語ってもらった。 【関連画像】東山奈央さんの写真や『百妖譜』名場面を見る(25枚) ――第2期の放送が決定したと聞いたときの感想を教えてください。 東山 また桃夭と磨牙、柳公子の三人で旅を続けることができるんだっていう喜びでいっぱいになりました。オリジナルの中国版は、既に第4期まで放送されていてるほどの大人気作品なんです。日本でも続きが作られるといいなと思っていたので、それが実現して本当に嬉しく思いました。 ――アニメ『百妖譜』の魅力はなんですか? 東山 中国発のアニメですが、国境を越えて伝わるメッセージ性と感動にあふれていて、見終わった後に胸に何かジーンと残る、そんな作品になっています。人間と妖怪の間にある家族愛や恋愛感情など、いろいろな想いが詰め込まれた、切なくもハートウォーミングなところにすごく魅力に感じています。そうした『百妖譜』の素晴らしさを日本に届ける貴重で素敵な橋渡しをさせてもらえ、とても幸せに思っています。 ――第2期ではどのような話しが展開するのでしょうか? 東山 第1期と比べて、少しテイストが変わった感じになっています。いままでは上下2話でお話しが完結するオムニバス形式で、いろいろな物語が描かれていましたが、第2期では、おおまかに3つの物語を軸にお話しが進行していきます。どれも話数をふんだんに使っていることもあって、第1期よりドラマがより深く複雑に、かつミステリー要素も加わって重層的なお話しが繰り広げられていく、そんな印象がありました。 ――逆に第1期と変わっていないと感じたところはどこですか? 東山 『百妖譜』ならではの「説明しすぎない美学」みたいなものは第1期から引き継がれている気がします。先の展開が気になるお話しになっていて、「どうなるんだろう」とドキドキしながら私も台本を読んでいました。謎が解けたときの「そういうことだったんだ!」っていう衝撃はすごいので、ぜひ皆さんにもその驚きを味わってもらいたいなって思います。 ――東山さんが演じている桃夭について教えてください。 東山 いままでに出会ったことのない独特な主人公像を持つキャラクターですよね(笑)。妖怪専門のお医者さん「霊医」として、ちょっぴり意地の悪いところはあるものの、結果的に妖怪たちの傷ついた心をカウンセリングしながら治療し、患者を優しく癒やしていきます。時々大ざっぱなところもありますが、明白な目標があり、何者にもとらわれることもなく、とてもチャーミングなところもあって飽きがこない、ビックリ箱みたいなキャラクターだと思いながら演じさせてもらいました。 ――どんな意気込みで第2期を演じていこうと思いましたか? 東山 第1期のときは治療する妖怪に対して「あなたの苦しみを教えて」と悩みを引き出すことで解決していた桃夭ですが、第2期では「この先の展開を予測して動いているんだな」といったような、先読みしながら 事態の解決を図る強者感が増した感じがありました。そんな桃夭の思考に追いついていかないといけないこともあって、私自身かなり先の話数まで予習してから収録にのぞむようになりました。