エースパターはお留守番 勝みなみは「中1」以来のツノ型でボギーフリー
<クローガー・クイーンシティ選手権 初日◇19日◇TPCリバーズ・ベンド(米オハイオ州)◇6705ヤード・パー72> これが勝みなみ投入のツノ型パター【写真】 勝みなみがボギーフリーで初日を駆け抜けた。前半の17番ではグリーン花道から約10ヤードをチップインしてパーを拾った。「ボギーで済めばいいやって思っていたのが入ってくれたので、あれはラッキーでした」。そして3つのバーディを奪って3アンダー・26位タイにつけ、午後組としては上々の滑り出しを切った。 11番パー5で2オンに成功してイーグル逃しのバーディ。奥4メートルを流し込んだ14番、残り90ヤードの3打目をお先のタップインにつけた6番パー5で伸ばした。「アドレナリン的なもの」もあってアイアンは5ヤードほど飛び、ピン奥についたことも多かったが、「うまくアジャストして頑張れた」と最後まで冷静さを保った。 パット数を25回にまとめて好スコアにつなげたが、その手に握られていたのはエースパターではなかった。「(エースは)置いてきました」。米国に持ち込んだのはエースに似たブレード型と、ツノ型のオデッセイ『ホワイトホットOG ♯7 CH』。この日はツノ型を使用した。 「家でパターを練習していて、ピンタイプだと良くないイメージしか出なかった。ここは思い切ってなんか違う形にしてみようと思って」。マレット型も試し、最後はツノ型をチョイス。「動き方もちょっと違う。“まっすぐ”みたいなイメージになる」と実戦投入した。本人曰く、試合で使用するのは「中1ぶり」とのこと。「かなり良かった」と納得顔だ。 現在のポイントランキングは75位。最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に出場するためには、その前週終了時点で60位以内に入る必要がある。ルーキーイヤーに出場を逃した舞台に向けてポイントを稼ぎたい。「フィーリングが良くなってくれば、上位を狙えると思う。少しでも上位に入って」。ただ上だけを見て、上位で週末行きを目論む。