遷喬小創立150周年 記念式典開催 JO1豆原一成さんからメッセージも/岡山・真庭市
遷喬小学校(真庭市久世)の創立150周年記念式典が30日、同市鍋屋の久世エスパスホールで開かれ、全児童385人が大きな節目を祝い、未来に向けて気持ちを新たにした。 【写真】式典で銭太鼓を披露する5年生
式典には本校児童のほか、姉妹校の鳥取遷喬小5、6年生や同校出身の太田昇真庭市長ら来賓を含めて約500人が出席。児童代表の6年・藤本菜生さん(12)が「児童一人ひとりの頑張りと地域の応援があったから150年を迎えることができた」と感謝の気持ちを述べ、岡﨑晃治校長が「今後もさらにみなさんと絆を深め、次の未来を作り上げていきたい。全ての子どもたちが夢を持ち、挑戦できる場であり続け、本校で学んだことが自信と誇りとなるように尽くす」と式辞。
5年生による銭太鼓や6年生による学校紹介を交えた劇などが披露され、式典の最後には全員で校歌と34年間歌い継がれている伝統歌「魔法のジュータン」を斉唱した。閉会にあたり、6年生の難波蓮音君(12)が全校を代表して「本校の長い歴史と伝統、本日の思い出を大切にし、みんなで力を合わせてより良い学校と未来を目指して頑張る」とあいさつした。
式典中には本校卒業生で、ボーイズグループJO1のメンバーとして活躍中の豆原一成さんからのメッセージ動画を放映。祝いの言葉とともに「一日一日を思いっきり楽しみ、たくさんの思い出を作ってほしい」などと子どもたちを激励する姿が映し出され、喜ばれた。
同校は1874(明治7)年に津山藩の倉を利用して開校。校名は備中松山藩士で漢学者の山田方谷(1805~77年)が寄贈した額に書かれた一文「出自幽谷遷于喬木(幽谷より出でて喬木に遷る)」に由来。87(同40)年に建築技師・江川三郎八設計のもと県内有数の歴史的建造物となる「旧遷喬小学校」校舎(国指定重要文化財)が完成し、84年間学び舎(や)として使われた後、1990年に同市久世に場所を移して新たな校舎が建てられ、現在に至る。
昨年度までに9160人が卒業し、今年度は72人が巣立っていく予定。
津山朝日新聞社