再放送で話題の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が大阪に? 名劇伴に浸る2日間
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合ほか、以下:カムカム)の朝ドラの音楽を担当した、作曲家で音楽プロデューサーの金子隆博がプロデュース・演出を手がけるクリスマスコンサート『「カムカムエヴリバディ」なクリスマス 』が、12月24日・25日の2夜連続で大阪・新歌舞伎座にて開催される。 【写真】上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が笑顔…「カムカムエヴリバディ」サントラより 特別編成の「金子隆博とカムカム"トラッド"ジャズバンド」に加え、ヴァイオリニストの石田泰尚、『カムカム』で「語り」を担当した城田優も出演し、『カムカム』を彩ったジャズナンバーや、クリスマスに聴きたい名曲の数々を披露。2日間それぞれ構成を変えておこなわれる。 奇しくも今年の11月から『カムカムエヴリバディ』の再放送が始まり(月~金の昼12時30分~)、「ベストタイミング」ともいえるこの時に開かれるこのコンサート。ステージの見どころを金子に聞いた(取材・文・写真/佐野華英)。
◾️安子の時代、 1930~40年代のジャズナンバーを中心に
「これまでもずっと『カムカム』関連のコンサートを各地でおこなってきましたが、今回はコンボのバンド(少人数のバンド編成)。新たなアレンジでお送りします。選曲も、安子(上白石萌音)の時代のジャズ──ルイ・アームストロングやデューク・エリントンが活躍した1930~40年代のジャズナンバーが中心で、懐かしい感じのセットリストになっています。バンドのメンバーも、オールド・ジャズを得意とするミュージシャンに集まってもらいました」と金子。 ほかにも、「『カムカム』のあのシーンでかかった曲」という金子の解説つきで、ドラマの名シーンを音楽で綴るという。『カムカム』の「語り」を担当し、今回のコンサートにも出演する城田優について金子は、「最終回までの内容をふまえたうえで、あらためてこのドラマでの城田さんの声、言葉の存在の大きさを感じました。彼のナレーションを活かした何かができたら良いですね」と語った。 また、今「日本一チケットの入手が困難」と言われるヴァイオリニストの一人・石田泰尚のゲスト出演については、「前々から一方的に存じ上げていて、『上手な人がいらっしゃるな』と思っていました。とにかくかっこよくて弾き姿も美しいし、そのうえ頭がとても柔らかい方。石田さんには、さまざまな映像作品に絡んだ音楽を演奏してもらったり、アップテンポでテクニックが見せどころの、『石田泰尚ここにあり』という曲もあります」と意気込みを見せた。