【福岡ボート・ルーキーS】佐々木翔斗 1期でA1に戻ってみせる
<7日・福岡ボート・3日目> 見事な握りっぷりを見せた。佐々木翔斗(28)=大阪=は3日目8Rで2コースから豪快にまくって白星を奪取。「インの三村君がめちゃくちゃ落として回るのが見えたので、瞬時にまくりに切り替えた」。相手のわずかな隙を見逃さないハンドルワークがさえ渡った。 機力も上昇ムード。「序盤と比べたら乗り心地や回り足は初日よりいい」とターン回りは合格ラインに到達している。この根拠はボートの良さ。「前回(7月)も悪いエンジンだったけど、ボートが良くてまずまずいい足になった。福岡はボートが大事なのは分かっています」。良艇効果で実戦足はまだまだ上向く可能性があるのはプラスの要素だ。 福岡は昨年の4月から参戦する回数が増えて、直前の7月は当地初優出を達成。大崩れしたシリーズは一度もなく、この経験値は確実に今節に生きている。「福岡はいつも悪いエンジンを引いているのに、不思議と成績はいい。相性はいいのかな。水面は苦手なんですけどね。いつかいいエンジンで走ってみたい(笑)」 前期(5~10月)は勝率5.86でA1から陥落。とはいえ、9月に桐生で開催されたヤングダービーではGⅠ初優出と目に見える結果を残しただけに、捲土(けんど)重来を期している。「1期でA1に戻らないといけないですね。だから期の最初にいいスタートを切りたい」。4日目の2走次第では準優1号艇も視野に入る。GⅠで得た自信を武器にオーバーエージとしての貫禄を見せる。(森 大輔)