「母への永遠の愛を滑りたいな」浅田真央が明かすアイスショー『Everlasting33』に込めた“愛”「誰も見たことのない景色を届けたい」
「姉と作った姉妹愛も入っています」
その後、演技は徐々に力強くなり、リズミカルな動き、情熱的な演技、苦しさがにじみ出るような感情の噴出と、さまざまな場面が紡がれていく。姉の舞と相談しながら2人で振り付けた。 「このプログラムは姉と作ったので姉妹愛も入っています。私の滑り、角度、身体のポジション、そして女性らしい大人の動きや、ポジションの美しさなど、すべてが見せ場です。そして、人生には色々なことがありましたが、どんな困難にも負けない私の気合と根性も入っています」 3回転ループや、連続のダブルアクセル。さらにクリムキンイーグルや激しいツイズルなど、最高の技術も詰め込んだ。最後は、脚と上半身を上下に回転させるウィンドミルを、何度も激しく繰り返し、締める。 「ボレロは深い作品です。演じることで、プライベートの事も含めて、これまで経験してきた自分のすべてが滲み出る。ただハッピーに楽しい人生だったわけではなく、さまざまなことと戦ってきた日々、乗り越えてきた自分の強い意志、そういったものを感じていただけたらと思います」
「夢の時間よ、止まれ!」と思いながら
実は、このインタビューを行った日は、高橋大輔や村元哉中らの姿も客席に。彼らの舞台である『氷艶hyoen2024 -十字星のキセキ-』の千穐楽翌日で、“氷艶メンバー”で来たという。またこの日までに、宇野昌磨や宮原知子、樋口美穂子、鍵山優真、三浦佳生とスケート界の先輩後輩らが観覧し、SNSで感動を配信。それだけ “見逃せない”舞台となっている。 「来てくださっている皆さんから、『楽しかった』という言葉をかけていただいて、本当に嬉しいです。千穐楽を迎えるのが寂しくて、『夢の時間よ、止まれ! 』って思いながら、1公演1公演を滑っています。千穐楽はライブ配信も決まったので、愛情たっぷりで見守ってくださるファンの方々に、最後まで全力で愛を届けます」 全身全霊での公演後、1時間以上立ったまま、友人やキャストが帰るまで見送っていた浅田。体力的な心配はないのかと聞くと、笑顔で答える。 「4月の下旬から、毎日ランスルーを続けてきました。体力は全然心配ないです!」 全公演のランスルーを1カ月半も続けているというのは驚異的なこと。現役時代のストイックさは今でも変わらない。「明日も出し切ります!」といって、姿勢良くスタスタと帰っていく姿が、何より印象的だった。 (撮影=榎本麻美)
(「フィギュアスケートPRESS」野口美惠 = 文)
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