【NFL】TEピッツはWRの役割も学んでいるとファルコンズOCロビンソン
アトランタ・ファルコンズは、タイトエンド(TE)カイル・ピッツが実際には体格の大きいレシーバーであることを隠していない。攻撃コーディネーター(OC)ザック・ロビンソンは今オフシーズンにピッツが新しいスキームを習得すべく、タイトエンドとワイドレシーバー(WR)の両方でクロストレーニングをしていると明かした。
『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』のD.オーランド・レッドベターによると、ロビンソンOCは「彼は基本的に、2つの異なるポジションを学んでいる。タイトエンドの部分もあれば、レシーバーの部分もある。だから、彼にはやるべきことがたくさんある。彼はそれにうまく対処しているよ。彼がどんどんシステムに慣れていく様子に、ワクワクしている」と述べたという。
ピッツがレシーバーとして扱われるのは新しいことではない。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、2023年当時のファルコンズのヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスのもとで、ピッツはタイトエンドのポジションに156回(22%)入っていたという。また、ピッツはワイドの位置に200回(29%)、スロットの位置に339回(49%)つけていた。フロリダ大学出身のピッツはリーグに入って以来、タイトエンドの姿をしたレシーバーとして活用されている。
ファルコンズは今オフシーズンにレシーバー陣を一新し、チームトップのレシーバーであるドレイク・ロンドンの周りに、ダーネル・ムーニー、ロンデール・ムーア、レイ・レイ・マクラウドといったスピードのある選手を加えた。このような陣容の中で、ピッツを大型のレシーバーとして活用するのは理にかなっている。
ロビンソンOCのスキームが、かつてドラフト全体4位で指名したピッツの2シーズンにわたる不調を打破する手助けになることを、ファルコンズは期待している。ピッツはルーキーシーズンに1,026ヤードを記録した後、2022年の数字はケガに悩まされる中で356ヤードに落ち込み、2023年には17試合に出場しながらも667ヤードを記録するにとどまった。
ロビンソンOCは「われわれは彼をフォーメーションの中で動かしている。彼をブロッカーとして使う。レシーバーとしても使う。彼をあらゆる場面で活用するだろう」とコメントしている。