競技かるたで初の全国へ 長野県松本県ケ丘高校と松本深志高校
松本県ケ丘高校歌留多部と松本深志高校競技かるた部が、19~21日に大津市で開かれる全国高校かるた選手権大会の団体戦に県代表として出場する。団体戦は一度に5組が対戦し、県大会の決勝では両校が大接戦を繰り広げて県ケ丘が優勝。日頃から切磋琢磨する相手同士、そろって初の大舞台へ進めることを喜びながら、それぞれの持ち味を磨いている。 松本県ケ丘は、週3日の練習で部員同士競い合っている。他校と合同練習も行って対戦したチームを分析し、自分たちの特徴を生かして力をつけてきた。 県大会は予選リーグを全勝し、準決勝で昨年度県大会王者の長野に4―1で勝利。決勝は「最後まで諦めずに粘ろう」と団結し、集中力を切らさず松本深志に3―2の僅差で勝った。同好会を経て9年前に創部して以来、初めての優勝だった。 主将の浅村結良さん=3年=は「全国大会は初出場で緊張するけれど、気持ちで負けずにまずは1勝したい」と意気込んでいる。 松本深志は5年前に棋道部かるた班として活動を始め、段階を踏んで昨年「部」に昇格した。札を取る「払い」や暗記などの基礎練習と試合後の振り返りなどに丁寧に取り組んで実力を高めてきた。 県大会は対戦相手の情報収集・分析を含め部員の総力戦で臨んだ。団体戦で重要な、メンバーを鼓舞する「声掛け」で直前に適用された新ルールに対応できたことも勝因となった。 部長の守屋凜未さん=3年=は「強豪校との戦力差を補う団結力がある」と胸を張り「強いメンバーに刺激を受けて頑張れる強みを、勝ちにつなげられたら」と意気込んでいる。
市民タイムス