【採点&寸評】鹿島「動き続ける2列目」で勝ち点3 3戦連発の濃野、先制点の仲間ら高く評価
◆明治安田J1リーグ▽第10節 G大阪1―2鹿島(28日・パナスタ) 鹿島はG大阪を2―1で下した。試合前時点で暫定11位だったが5位に急浮上し、首位のC大阪と勝ち点3差に迫った。 採点と寸評は以下の通り。 ポポヴィッチ監督【6・0】思い切った樋口、名古、仲間の「動き続けられる2列目」布陣で勝ち点3。さあ勝負の5月へ GK早川友基【6・0】遅延行為に相手ゴール裏から大ブーイングを浴びる。今後のガンバ戦はブーイングが飛びそうだが、歴代の鹿島の中心選手はそうやって相手から目の敵にされてきた。目指せ新旧40番の域 DF濃野公人【6・5】3戦連発。「なぜそこに?」から「ほらここに!」へ。大岩剛監督にはぜひ注目してもらいたいし、欧州クラブのスカウトにはまだ注目しないでもらいたい DF植田直通【6・0】失点シーンは悔やまれるが、それ以外では安定。肉弾戦が生まれにくい0トップ布陣は、どうも対戦していて物足りなさそうに映る DF関川郁万【6・0】安定感を取り戻しつつある。持ち運びは効いていたし、キック精度も高かった DF安西幸輝【6・0】失点場面は跳んで触れなかったら失策だったが、すぐにターンして追っていたし、相手を褒めるべき点も多かった MF知念慶【6・5】美しきロングフィードで先制点アシスト。試合後、本人に「中村憲剛みたいでしたね」と話すと「いや、柴崎岳っすね!」と笑顔が返ってきた。鹿島のボランチとして、第二形態へ MF佐野海舟【6・5】中盤の勝負で相手を上回る。粘り腰が素晴らしく、去年より体が柔らかく、しなやかになった印象を受ける。きっと相撲もとんでもなく強い MF樋口雄太【6・0】2列目の右で先発。細かい動き出しや斜めのランなど、DAZNに映らないであろうところでの貢献度は高い。ただ、2列目起用時は数字も欲しいところ MF名古新太郎【6・5】トップ下で先発。ガンバのビルドアップを機能不全に追い込む。これから暑くなっていけばいくほど、存在感は際立っていくだろう MF仲間隼斗【7・0】足が速いから裏が取れるのではなく、ボールが来るまで何度でも動き続けるから結果的に裏が取れる。決勝点も左からのクロスで演出。MOM FW鈴木優磨【6・0】ボールが収まることは少なかったが、相手の守り方との噛み合わせもあった。前線からの守備に奔走したこと、得点時に結果的に囮になったことを評価したい MF土居聖真【6・5】後半29分IN。全知全能。AIのような落ち着いたプレー判断と、人間味あふれる戦いぶりとを兼ね備えていた MFチャブリッチ【6・0】後半29分IN。そもそも、なぜ途中から出ているのか。そんなもんじゃない、はず MF師岡柊生【6・5】後半29分IN。推進力を発揮し、チームのボール保持時間を増やす。ベンチスタートだったものの、また1つ序列を上げたのでは DF須貝英大【―】後半43分IN。濃野がカードをもらったこともあり、クローザーとして出場。出場時間短く採点なし 中村太主審【5・5】副審を含めた審判団として、VARに足を向けて寝られない事態に ※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島 智哉)
報知新聞社