パリ五輪への道、どう切り開くか――サッカーU-23代表・大岩剛監督インタビュー「北九州の試合でわれわれのスタイルを見て何かを感じてもらえたら」
パリ五輪出場を目指すサッカーのU―23(23歳以下)日本代表は、4月に五輪アジア最終予選を兼ねてカタールで開催されるU―23アジア・カップに出場する。 ■今回のU23日本代表メンバーはこちら【一覧】 チームを率いる大岩剛監督がインタビューに応じ、短期決戦での戦い方やメンバーへの期待を語った。 チームは25日に国内最後の実戦となるU―23ウクライナ代表との国際親善試合(ミクニワールドスタジアム北九州)に挑む。(聞き手・構成=松田達也)
「引いて守るような消極的な試合をするつもりはない」
―北九州でのウクライナ戦の位置づけは。 「最終予選に向けた最後の試合になる。全員が共有することやチームの原則を確かめる。(観客には)われわれのスタイルを見ていただくことで、何かを感じてもらえたら。引いて守るような消極的な試合をするつもりはない。攻守にアグレッシブな試合を見せたい」 ―国内ではJリーグが開幕。海外では移籍などで環境を変えた選手も。 「これまでも精神的、技術的にタフな選手を選んできた。そういう選手たちで、最後まで戦い抜きたい。移籍してスタートダッシュができているケースもある。いわゆる〝旬〟の選手もいる」 ―鹿島からFC東京に期限付き移籍した荒木遼太郎(東福岡高出身)が好調さを買われて代表に復帰した。 「ゴール前の質は、感覚やイマジネーションが大事になる。それを持ち合わせているので、他の選手とは違うプレーを発揮してほしい。熊本県出身でもあり、九州の皆さんの前で、彼らしいプレーを見せてもらえたら」 ―最終予選に向けて。 「どの国も必死に戦ってくる。その中を勝ち上がるには、いろんな要素がある。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入、追加タイムの長さ、中東の雰囲気…。すべての要素を加味しながら、タフであり続けたい。短期間でほぼ中2日の試合をしていく。一つの試合に全力を注ぎたい。その積み重ねがパリ五輪の出場権を獲得することにつながる」
西日本新聞社