貧乏生活から「テラハ」出演のシンデレラストーリー「うわ、私って小さい!」田辺莉咲子はコンプレックスを原動力に変えた
【この身体で自然に楽しく生きていこう】 番組出演によって、これまでにない視点で自分自身を見つめることができた。 「番組を観てみると『うわ、私って小さい!』ってめちゃくちゃ客観的にわかったんです。画面のなかの私は、自分という存在を大きく見せようと必死で。甘く見られちゃいけないとかそういう意識が知らず知らずのうちに態度に表われていたんだと思います。 でも、逆にそれをきっかけに開き直れたというか。どうあがいてみても背が低いのは変わらないんだから、この身体で自然に生きていこう、そのほうがずっと楽しく生きられるんじゃないかと思えるようになりました」 現在は『ブレイキングダウン』のインタビュアーとしての仕事もこなしている。1分間で最強を決める総合格闘技大会で、"喧嘩自慢のならず者"を相手にどのような気持ちで話を聞いているのか。 「出場選手が怖いと思う時も、そりゃありますよ(笑)。でも『ブレイキングダウン』に出場する人は、まだ何者でもないけど、これをきっかけに世に出てやろうみたいな野心を持っていますよね。世界はぜんぜん違いますが、私が『テラスハウス』に出た時のような気持ちじゃないでしょうか。 チャンスをつかもうと必死に頑張る姿にリスペクトを持っています。だから、試合後のインタビューでは、ケージのなかで見せられなかった魅力を引き出すことを心がけています。私は小さな身体で、精一杯、誰かにエネルギーを与えたい。上京した頃に抱いた夢を着実に進んでいるんじゃないかと思います」 後編<棒術&パルクールにハマる元「テラハ」タレント・田辺莉咲子「誹謗中傷で落ち込んでも笑顔でいられるのはスポーツのおかげ」>を読む 撮影協力/Monkeys Parkour Park YOKOHAMA 【プロフィール】田辺莉咲子 たなべ・りさこ1998年1月14日、愛知県生まれ。高い運動神経と豊富なスポーツ経験を活かし、フィットネストレーナー、スポーツタレントとして活動。人気リアリティ番組『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』でブレイク。格闘技イベント『BreakingDown』のインタビュアーも務める。特技は棒術、パルクール、バトントワリング。
小林 悟●取材・文 text by Kobayashi Satoru
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