“家族旅行で子どもに学校を休ませる”のはアリ?ナシ? 「誰かに迷惑かけるの?」「学業がおそろかに」賛否論争 教育委員会に聞いてみると… 新たな制度「ラーケーション」導入自治体も
家庭によって、保護者が平日しか休めないなど様々な事情があるのも事実。 そうした状況もふまえ、学校を欠席するかどうかは各家庭の判断によるということです。 学校を休んだ分の授業の遅れについては… 出雲市教育委員会の担当者 「お子さんが平日に休まれた場合でも、その分授業は進みます。お子さんの勉強のアフターケアなど、家庭のほうでもお願いすることはあると思います。」 学習の遅れなどもあわせて、家庭の判断に任せるとのこと。 また、日直や給食当番などもあるので、可能であれば休みのタイミングを考慮してもらえると助かるということでした。 ■GW中日の「平日」が休みに?自治体の狙いは… 続いて話を伺ったのは鳥取市教育委員会。 実は鳥取市、令和4年度から「ある制度」を導入しています。 鳥取市教育委員会の担当者 「令和4年度から『体験的学習活動等休業日』の制度を取り入れています。」 「体験的学習活動等休業日」とは、家庭や地域における様々な体験活動の充実を図るため、自治体が独自の休校日を定めることができるというもの。 鳥取市では令和4年度から『やってみよう!でー(day)』として市立小・中・義務教育学校、市立幼稚園に導入。5月のゴールデンウィーク、そして11月の文化の日前後に独自に休みを設定し、子どもたちが家族や地域で過ごす時間にあててほしいとしています。 今年のゴールデンウィークは、連休の中日となる4月30日から5月2日までの3日間を休みとすることで、鳥取市の子どもたちは10連休となりました。 鳥取市教育委員会の担当者 「普段学校ではできない家庭や地域における体験活動を増やすこと、そして、この機会に保護者や教職員についても有給休暇の取得促進の機運を高めて、ゆくゆくは社会全体の働き方改革につなげられたらという狙いがあります。 今年で導入から3年目になりますが、実際に保護者のアンケートでは『こういう制度を理由にすることで会社にも休みを申請しやすかった』という声もありました。」