遠藤航が先制点の見事な起点に! リバプールが4-2勝利
◆プレミアリーグ第36節 リバプール4-2トットナム(5日、リバプール=アンフィールド) 2024年5月5日、英国では前日に引き続きプレミアリーグの第36節が3試合行われ、日本代表主将遠藤航(31)が所属するリバプールはホームで5位トットナムと対戦。優勝争いから脱落して、相手はプレミア『ビッグ6』一つであるトットナム。しかもこの試合の直前に来季の欧州CL出場権を争うアストンビラがアウェーでブライトンに負けて、モチベーションが上がっていた。遠藤はこの試合、4-3-3のアンカーで先発。前半16分の先制点の起点となった。 押し上げた味方から少し下がったピッチ中央から遠藤が左サイドのガクポに見事なパスを送った。ボールを受けたオランダ代表FWは完全にフリー。相手のプレッシャーが全くない状態から狙い澄ましたクロスを逆サイドに走り込んだサラーに向けて放った。 これがまさにピンポイント・クロスとなった。サラーは至近距離で頭を合わせて、難なくゴール。前節のウェストハム戦でクロップ監督との口論が話題になったエースが遠藤のパスを起点に貴重な先制点を奪った。 2点目は前半最終分の45分、サラーのシュートをトットナムGKビカーリオがブロックしたが、こぼれ球をゴール前に詰めた左SBロバートソンが押し込み、2-0とした。 前半はリバプールが完全に試合をコントロールした。相手には1本のシュートしか打たせず、13本のシュートを浴びせ、そのうち8本を枠内に集めて2点を奪った。遠藤はその強いリバプールの中盤の底で躍動。先制点の起点となったパスをはじめ、効果的なフォーワード・パスも再三放って、久しぶりに存在感のあるプレーをした。 リバプールは後半も優位を保ち、開始5分でガクポがエリオットのクロスに頭を合わせて3点目を奪うと、同14分、今度はアシストしたエリオットが自慢の左足で豪快にミドル放ってダメ押しの4点目をゲット。ここで完全にリバプールが勝利を手中に収めた。 遠藤は4-0となった後半19分に左サイドでハードワークを重ねたロバートソンとともに交代。久々のゴール・ショーの後でにこやかにピッチを降り、クロップ監督とがっしりと抱き合った。 この後、トットナムが意地を見せ、後半27分にリシャルリソン、さらにこの5分後の後半32分にエースの孫興民が立て続けに2点を奪ったが、反撃はここまで。この後は5点目を狙ったリバプールが再び攻勢となって、結局は4-2のスコアのまま終了。前節2-2で引き分けたウェストハム戦から中7日で臨んだ試合となり、十分な休養が取れたことに加え、優勝争いの重圧から解放されたことで、リバプールが久々に大量点を奪って勝利した。 クロップ監督「最終的に2点を取られたが、4-0にするまでは本当にいい試合をした。今日のボーイズ(選手達)のプレーは本当に気に入った。今日のモー(サラー)は素晴らしかった。トレント(アレクサンダー=アーノルド)もハービー(エリオット)も素晴らしいプレーをした。それぞれの選手が自分の持ち味を出しながら、しっかりと一つのチームとして戦った」
報知新聞社