イプシロンS燃焼試験失敗でIHI株が急落 機体設計などを担当、一時7%超下落の場面も
宇宙航空研究開発機構(JAXAJ)が26日に実施した、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」のエンジン燃焼試験で爆発が発生し、試験が失敗した影響により、同機体のシステム設計などを担うIHIの株価が急落した。同社の同日午前終値は前日比316円(3・80%)安の7997円で、下げ幅は一時、587円(7・06%)安の7726円を付ける場面もあった。 イプシロンSは、IHI傘下のIHIエアロスペース(群馬県富岡市)が機体システムの設計や製造を担当。また、IHIエアロスペースはロケットに人工衛星を搭載し、宇宙へ打ち上げるサービスも提供している。 イプシロンS用の2段目エンジンの第2回燃焼試験は、26日午前8時半に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで実施され、開始直後に爆発した。このエンジンは、昨年7月の第1回燃焼試験でも爆発事故を起こしており、失敗は2回連続となった。