娘の学校のための「ベルマーク」集めで無駄な出費が激しい…。ベルマークは100枚集めていくらになるのでしょうか?
ベルマークをたくさん持っていきたがる子どもにつられて、必要がないのに、マークが付いている商品を買ってしまった経験がある人は多いでしょう。この1枚が、一体どれくらい役に立つのだろうと、疑問に思った人もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、ベルマークの点数や、集めたベルマークが学校のための資金になる仕組みについてと、収集から備品購入までの流れを分かりやすくまとめました。
ベルマーク1枚の点数は商品により異なる
ベルマークは基本的に、対象商品1個に対して1枚付いています。また、商品の購入以外にも、保険契約やリサイクル資源の回収なども対象です。 ベルマーク1枚の点数は、ベルマークが付いている商品によって異なります。文房具などの比較的安価な商品のなかには、1枚1点未満の点数が付いているものもあります。一方で、1枚で数十点から100点以上の点数が付いているメーカー・商品もあり、何枚集めると何点といった計算はできません。 日用品や食品などの普段の買い物で購入するような品物にも、ベルマークが付いているものがあります。ベルマークのためにわざわざ買い物をするのではなく、必要なものを買うときに意識してマークが付いているものを選ぶようにすると、無駄な出費をおさえられるでしょう。
そもそもベルマーク・ベルマーク運動とは?
ベルマーク運動は、すべての子どもに平等に豊かな環境下で教育を受けさせたいという願いのもと、1960年に始まった運動です。PTAなどによるベルマークの収集によって生まれた資金(ベルマーク預金)は、学校の設備・教材の購入だけではなく、国内外で不利な状況を背負いながら学ぶ子どもたちへの支援にも活用されます。 学校や協賛・協力企業とベルマーク財団が手を組んで進める、気軽に誰でも参加できるボランティア活動がベルマーク運動です。
ベルマークが学校づくりに役立つ仕組み
ベルマークは、集めた点数をお金に換算して、学校に必要な備品や教材を購入できる仕組みになっています。また、その購入金額の一部が、ベルマーク財団を通して、さまざまな不利な状況を背負う子どもたちの教育援助資金などとして活用されます。 どのような仕組みでベルマークが学校づくりに役立つのか、実際にはどのような手続きで備品などの購入が行われているのかを、詳しく見てみましょう。 ■収集したベルマークが学校や教育のために使われる流れ ベルマークは、1点が1円として換算されます。つまり、学校全体で1万点のベルマークを集めたとすると、1万円分として扱われます。 PTAなどで集めたベルマークは、整理・計算したうえでベルマーク財団へ送られます。ベルマーク財団が受け取ったベルマークは、1点を1円として、ベルマーク預金に入金されます。ベルマークを送ったPTAなどは、ベルマーク預金の残高を使って、協力会社から学校に必要な設備や教材を購入するという仕組みになっています。 また、ベルマーク預金を使うと、購入金額の10%がベルマーク財団への寄付金となります。寄付金はへき地の学校や特別支援学校、罹災(りさい)した学校などへの支援や、NPOへの支援などの教育援助活動に活用されます。 ■ベルマーク預金で買い物をする方法 ベルマーク預金で、学校の備品などを購入するときのおおよその流れは、次のとおりです。 1.ベルマーク預金の残高を照会する 2.協力会社の商品から購入品を選ぶ 3.注文書を記入する 4.注文書をベルマーク財団へ送付する 5.商品を受け取り、着荷通知書を協力会社へ返送する 6.割り戻し寄付金が援助資金になる ベルマークで購入できるのは、ベルマーク財団が発行する「お買いものガイド」に記載のある協力会社の商品のみです。協力会社の商品であれば、ガイドに載っていない商品も購入できます。 また、ベルマーク預金の残高だけでは資金が不足する場合は、商品代金の半額までの範囲であれば、現金を足すことができます。
ベルマークの仕組みを理解して無理のない範囲で協力しよう
ベルマーク1枚の点数は、対象商品によって異なります。日用品や食料品など、普段の買い物で購入するような商品のなかにも対象商品があるため、わざわざ購入するのではなく、マークに気づいたときに取っておくとよいでしょう。 集めたベルマークは、1点を1円として学校の備品などの購入に使えるほか、一部がさまざまな教育支援に活用されます。制度の趣旨や仕組みを理解して、無理のない範囲で協力しましょう。 出典 公益財団法人 ベルマーク教育助成財団 仕組みと流れ めざすもの 預金でお買い物 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部