「信頼の欠如」レアル守護神クルトワ、ベルギー代表監督との対立で現体制でのプレー拒否を発表「これが最善の行動」
レアル・マドリードに所属するGKでベルギー代表としても長年活躍しているティボー・クルトワが、自身のSNSで現体制のベルギー代表チームではプレーしないことを表明した。ドイツメディア『ONE FOOTBALL』が現地時間22日に、クルトワのプレー拒否騒動に関して報じている。 23-24シーズンに、左ヒザ前十字じん帯断裂の重傷を負ったクルトワ。シーズン中の復帰は絶望と見られていたが、年明け直前に復帰の目処が立っていた。しかし、練習中に右ヒザの半月板を負傷し、再び長期離脱することに。もっとも懸命なリハビリでシーズン最終盤に復帰し、リーグ戦4試合、そしてUEFAチャンピオンズリーグ決勝でもプレーし、タイトル獲得に貢献していた。今夏開催されたUEFAユーロ2024にもベルギー代表に招集されると思われたが、チームを率いるドメニコ・テデスコ監督はパフォーマンスが戻っていないとの理由で同選手を招集しなかった。 代表監督との間に問題が生じたと報じられている中で、クルトワは自身のSNSに、「ベルギーのファンや代表チームのサポーターの皆さんへ、伝えたいことがある」と前置きし、信頼の欠如から現体制のベルギー代表ではプレーしないことを発表した。 「私はピッチで母国を代表することに大きな愛と誇りを感じている。レッドデビルズ(ベルギー代表の愛称)を応援するサポーターにもだ。代表ユニフォームを着る栄誉に恵まれたことは光栄だ。100回以上も着られるなんて夢にも思わなかった。監督との出来事の後、熟考を重ねた結果、残念ながら彼の指揮するベルギー代表には戻らないことにした。この件については、僕も責任の一端を担っている。しかし、今後、彼に対する僕の信頼の欠如は、必要な友好的な雰囲気を維持することには寄与しないだろう。」 「連盟とは何度か話し合いを重ねてきたが、僕の立場と、この辛い決断に至った理由を受け入れている。一部のファンを失望させてしまったかもしれないことを残念に思うが、議論に終止符を打ち、チームが目標のに向かって集中できるように、これがベルギー代表にとって最善の行動であると確信している」 これまでベルギー代表として102試合に出場してきたクルトワ。監督との確執で、このままベルギー代表を引退することになってしまうのだろうか。
フットボールチャンネル編集部