ドジャースが同地区ジャイアンツに開幕5連勝 立役者は大谷翔平 先制弾含むサイクルリーチの3安打
◆米大リーグ ジャイアンツ2―10ドジャース(14日・米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク) 【動画】大谷翔平、リーグトップ再浮上の今季12号! ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同4位のジャイアンツに大勝。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)が一発を含む3安打2打点の大暴れを見せ、ジャイアンツ戦は今季5戦全勝となった。 初回1死の第1打席は左飛に倒れたが、4回先頭の第2打席。初球の88・7マイル(約143キロ)スライダーを完璧に捉えた。自身6試合ぶりの12号先制ソロは右中間への一番深い方向で、飛距離446フィート(約136メートル)。打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度29度。右翼場外の海の上ではボート5隻が待ち構えていたが、「スプラッシュヒット」にはわずかに及ばず、球場内の通路に着弾した。ジャイアンツの本拠地オラクルパークでは初のアーチ。日本人選手最多記録をさらに更新する25球場目(現在の各球団本拠地では23球場目)のホームランとなった。 勢いは止まらない。5回無死一塁の第3打席で中前打を放ち、2戦連続のマルチ安打とすると、7回無死三塁の第4打席で左翼線へ適時二塁打。今季7度目の3安打猛打賞とし、エンゼルス時代の19年以来、自身2度目のサイクル安打にリーチをかけた。9回の第5打席は二ゴロに終わり、三塁打は生まれなかったが、全快ぶりをアピールするには十分だった。 大谷は12日(同13日)の敵地パドレス戦を腰の張りで欠場。しかし、休養わずか1試合で復帰すると、13日(同14日)の敵地ジャイアンツ戦では2安打1打点だった。エンゼルス時代の22年5月26日(同27日)、リアル二刀流で出場した本拠地ブルージェイズ戦でも腰の張りで途中交代したが、その時は負傷翌日も代打出場し、3日後には2本塁打と復活した。そして今回もすぐに描いた復活アーチ。この男はやっぱり想像を超えていく。 ▽スプラッシュヒット オラクルパークの右翼場外の海に飛び込む本塁打は「スプラッシュヒット」と呼ばれ、ボートに乗った人たちがホームランボールに群がる光景は名物となっている。過去に165本が記録されており、ジャイアンツの選手が放ったのは103本。右翼ポール際には「SPLASH HIT」メーターがあり「103」と表示されている。
報知新聞社