観月ありさ「26年連続30回目」連ドラ主演 業界が使いたがるワケとは?
女優・観月ありさ(40)が「26年連続30回目」の連ドラ主演を続けている。芸能界にあって、主演を務めることのできる女優はほかにもいるが、これだけの期間に渡って連続しての主演となると観月以外に思い当たらない。なぜこれほどまでに支持されるのか。
確かに美形だが なぜ業界は観月を使いたがるのか?
観月は4歳の頃からCMをはじめ子役モデルとして活動スタート。1989年に『教師びんびん物語2』の生徒役で連続ドラマ初出演すると、92年10月に同じフジテレビ系のボクたちのドラマシリーズ『放課後』で主演の座を射止めた。じつに15歳のときだ。以後、数々の話題作に主演してきたが、代表作は96年スタート『ナースのお仕事』シリーズだろう。病院を舞台にしたコメディーで、映画化もされた。主人公のドジな新米看護師、朝倉いずみ役は大当たり、松下由樹が演じる先輩看護師からの「あーさーくーらー!」の掛け声も人気を呼んだ。 「観月は子役モデル時代から培った華のあるルックスといい、スラリとしたプロポーションといい、存在感がバツグン。芸能人が並ぶ中では際立ってしまうタイプなので、脇役には起用しにくいんです」と話すのはテレビ情報サイト編集者。使うなら主演に、ということか。 また、地上波放送局の制作スタッフからはこんな声もある。 「たしかにルックス的には美形だが、特別、演技派というわけでもない。目立つようで目立たないのか、たとえドラマの視聴率が悪くても思ったほどたたかれないんですよ。起用しやすいタイプといえるでしょう」 さらに、『CAとお呼びっ!』(2006年、日本テレビ系)の制作発表などを取材したというWeb媒体の記者からはこんな証言も。 「休憩時間に自動販売機に向かったら、たまたま観月さんが廊下を歩いていた。『お疲れさまです』と、笑顔でていねいにお辞儀をしてくれたんです。その様子が本当に心がこもっている感じで、立派な方だなあと思いましたよ。制作スタッフなどは、この人とまた仕事がしたいと思うんじゃないでしょうか」 周囲の人々に対する態度も、起用の秘訣か。 そして23日から始まったのがフジテレビ系「日9」ドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(日曜・午後9時)。観月の役どころは、“三度の飯より骨が好き”という、常人には理解しがたい美人標本士という強烈すぎる人物だ。同ドラマが、「26年連続30回目」のメモリアル作品ということになる。共演も藤ヶ谷太輔、高嶋政宏、新川優愛、上川隆也ら豪華メンバーが名を連ねる。 観月は「昨年、25周年の主演作をやらせていただき、そろそろ途切れるかなと思っていたところにお話をいただき、素直にうれしく思いました。スポーツ選手的な感覚で言うと、もちろん結果を残すことは大事ですが、自分の力を発揮するにも、まずは試合に出ることがスタートだと感じています」とコメント。さらに、「『見たい』と思ってくださる方がいる以上はチャレンジを続けたいですし、自分の役割をまっとうしていきたい」と意気込む。 新たな代表作にできるか。 (文・志和浩司)