初詣は「恵方参り」もするのが吉!2025年の恵方はどっち?【年末から年始のマナー】
初詣は氏神様のおられる近所の神社にお参りするのが基本ですが、その年の恵方にある神社仏閣にお参りする「恵方参り」というものもあります。運気がより高まるというこの恵方参りについて、「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に詳しく教えてもらいました。 【イラストで確認】拝殿前での正しい参拝方法は? ■2025年の恵方「西南西」にある神社仏閣にお参りを 「恵方参り」とは初詣の一種です。 恵方とは、その年の福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことで、自宅から見て恵方にある神社や寺院をお参りするのが「恵方参り」になります。 恵方はその年の干支によって定められ、毎年変わります。 2025年の干支は「乙巳(きのとみ)」なので、恵方は「西南西」です。 恵方参りをする場合、自宅から半径750m以上離れた恵方の延長線上にある神社仏閣にお参りをすると縁起がよく、開運につながると言われています。 ただし、お墓のある寺院と稲荷神社は神様とつながる場所ではないので避けましょう。 「初詣は何回してもいいので、まず氏神様や恵方の神社をお参りしてから好きな神社にお参りしましょう」(岩下先生) 初詣の服装について、特に決まりはありません。 でも、神様にご挨拶に行くのですから、大切な人に会いに行く時と同じように、清潔でいつもより少し上質な服装が望ましいでしょう。 ちなみに、初詣はお正月だけですが、恵方参りは新年のほか、立春、春分、夏至、秋分、冬至も効果が高いそうです。 年始に恵方参りをする時間がない場合は、季節ごとにお参りしてパワーをもらうのもいいかもしれませんね。 *** お正月の恒例行事として初詣には行くものの、恵方参りまで意識している人は少ないと思います。でも、恵方参りでいただく破魔矢やお札には、特別な力が宿っているそうですよ。ぜひ恵方にある神社仏閣にも、足をのばしてみてはいかがでしょうか。 教えてくれたのは… ▶岩下宣子先生 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。 文=高梨奈々