花壇の花色はどうまとめる? センスよく見える色の組み合わせは
春の花がそろそろ咲きそろうころ。花壇の色のバランスはうまくいきましたか? 「花はよく咲いているけれど、なんとなくぼんやりしている」「種類が多すぎたのか、ごちゃごちゃした感じ......」。よく聞かれるお悩みへの解決策を、『らくちんガーデニング12か月の魔法 無理なく続ける庭しごと』(監修・杉井志織)から紹介します。
いろんな色が混ざり合うと、片づいていない部屋みたい。花色は同系色で!
花壇の花色は多くなるほどに、きれいにまとめる難易度はアップします。誰でも手軽にまとめるコツは、同系色で配置すること。洋服やインテリアなどのコーディネートを思い浮かべてみてください。色をたくさん使うと、ごちゃごちゃした印象になります。 イエロー系、レッド系、パープル系など、ある程度花色を絞ってブロックでそろえるとすっきり。庭も片づいて広く見えます。
組み合わせに悩む寄せ植えも、同系色ならセンスよく見える!
春は開花した苗が店頭に多く並び、寄せ植えづくりが楽しいとき。ついついカラフルにさまざまな花色を一鉢に詰め込みたくなりますが、雑然としてしまうことも。 花壇同様に同系色でシンプルにまとめるとセンスのよい一鉢になります。
ピンク系の寄せ植え。キンギョソウ(赤とピンク花)を主役に、アネモネ(ピンク花)、パンジー(パープル花)を合わせて。
春の始まりは黄色から! 花色の移り変わりを知って植栽しよう
春浅いうちに咲く花は黄色が多く、暖かくなるにつれて白からピンク色、夏が近づくにつれて青色や紫色がふえてきます。 そんな花色の変化を知って植栽する植物を選ぶと、季節感豊かな庭になります。
春の花色コーディネート図鑑
ピンク・レッド系 黄色と合わせるとポップでキュート。紫やオレンジ色などを差し色に使うとシックに。合わせる色で印象が変わります。北側などの半日陰で使うときは、白い壁の前か、白い鉢に植えると花色が引き立ちます。
ブルー系 目を引くブルーは、花壇の見せ場に配置したりアクセントに使ったり、活用の幅が広い花色。観賞期間が短い植物が多いのがちょっと難点ですが、開花期が異なるものを使って花のリレーが続くようにするとよいでしょう。
イエロー系 透け感のあるレモンイエロー、濃いめの山吹色など、色幅があります。また、反対色の紫や青色と合わせると互いが引き立ち、同系色の赤やオレンジ色ならすっきりとまとまります。
*本記事は『らくちんガーデニング12か月の魔法 無理なく続ける庭しごと』(NHK出版)を抜粋・再編集したものです。