オービスそっくり 北海道警察の警察官が手作り 「走行中に本物かダミーかを見分けるのは困難」 速度抑制に一役
道警の警察官が、持ち運びできる速度違反取り締まり装置「可搬式オービス」を模した「ダミー・オービス」を製作し、交通部と函館方面本部交通課、道内12署に導入した。一斗缶や三脚を再利用した手作りで、本物とそっくりの見た目。車での外出が増える大型連休など行楽シーズンが近づき、道警は「常に減速の意識を持ってもらいたい」と話している。 道警は2019~24年、可搬式オービス計8台を導入し、交通部や函館、旭川、釧路、北見の4方面本部交通課、十勝機動警察隊に配備。ただ、1台当たり約1千万円と高額で、予算面から容易に台数を増やせずにいた。 ダミーは美幌署の大沢上毅(かみだけ)巡査長(25)が、交通部交通指導課に所属していた昨年10月に考案。白色に塗装した一斗缶2個を重ね、三脚を取り付けて本物とほぼ同じ寸法に仕上げた。製作費は1台約千円という。