無党派層で「石丸が蓮舫上回る」…一体何のバグ? 全国紙記者困惑「一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた」
一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた
もちろん、それぞれ取材を加味して情勢を探っているとは思うが、JNNの調査では「蓮舫氏が激しく追い上げ」、産経新聞では「石丸氏が激しく追い上げ」と二分している。小池氏が優位とする分析に変わりはないが、これは一体どのような意味なのか。 調査結果を報じた全国紙の記者は「期日前投票の調査では、一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた。それを加味して報じたということではないか」と指摘する。中盤情勢の調査は6月29、30日の週末に実施されたところが多いが、同時期には期日前投票の調査も行われていた。しかし、「出口調査で一部の候補者が一時的に不思議なほど多くの“得票”があったとのデータが見られた」のだという。 支持傾向を分析する世論調査とは異なり、出口調査は回答者がウソを答えない限り「票」に直結する。ただ、この“異変”は社によっても異なり、一時的なものであると受けとめられている。別のテレビ局記者も「組織的に調査に回答すれば、数字を上げることにつながる。データだけでなく現在の情勢を冷静に見るか否かでメディアの報道が変わり、投票行動に影響を与える可能性がある点は注意しなければならない」と指摘する。マスコミ各社の調査結果や内容、それぞれの候補者の主張や政策などを有権者はきちんと見極めた上で投票したいところだ。
残される選択肢は「評価する」層をいかに取り込むか
チャレンジャーである蓮舫氏と石丸氏としては、「小池都政を評価しない」層を取り込みつつ、「評価する」層に切り込んでいく戦略が求められる。ただ、各社の調査で「評価する」は6割近くに上っており、「評価しない」層は3割程度しかない。それを2人で分ける形では自ずと限界もあるだろう。残される選択肢は「評価する」層をいかに取り込むかというわけだ。 小池氏への対抗心をむき出しに立憲民主支持層と共産党支持層を固める蓮舫氏、若者や無党派層からの支持に期待する石丸氏はどう終盤戦を戦うか。7月7日の投票日まで1週間を切り、「首都決戦」はますます面白くなってきている。
【関連記事】
- 蓮舫「2位もダメで3位転落の危機」都知事選…石丸猛追「国政の代理戦争など馬鹿げたマネは是非やめてもらいたい」
- 前安芸高田市長・石丸市長、都知事への道「本気で勝つ気ありますか?」…東京をなめるなと投稿した都民ファ幹部へのメッセージ
- 小池百合子「立憲民主党さん、神宮再開発賛成していましたよね…?」木は逆に増えるに…東京解体論は「効果的ではない」
- 「つばさの党」逮捕されても立候補!へずまりゅうは「100%当選する未来しかない」…都民1400万人が悲鳴をあげる東京「大炎上」都知事選
- 都知事選に30人候補を擁立するNHK党・立花孝志を直撃!対小池の都知事選「人工ダイヤモンド党」候補擁立…立花孝志「選挙を通じてお金儲けをします」