東京の桜開花“10年ぶり”の遅さナゼ 植え替えで「ソメイヨシノ」消える?……樹木医「都市部に不向き」【#みんなのギモン】
■ジンダイアケボノに植え替える地域も
加納解説委員 「一方で、ソメイヨシノから別の種類の桜に植え替えている自治体もあります。大阪・枚方市の牧野公園でも、倒木の恐れが出てきた約100本のソメイヨシノを一昨年から3年かかて、ジンダイアケボノという種類の桜に植え替えています」 森アナウンサー 「これも桜ということですよね?」 加納解説委員 「同じ桜ですが、少しだけ色合いなどが違いますよね。ジンダイアケボノはソメイヨシノよりも病気にかかりにくく、やや小型です」
■広い空間が必要なソメイヨシノ
加納解説委員 「『日本花の会』樹木医の寺井海樹人さんによると、そもそもソメイヨシノは都市部には向いていません。成長が早く、お日様の光をたっぷり浴びてどんどん枝を広げていくので、広い空間が必要な桜だということです。10メートルくらいの間隔が必要だそうです」 「明治時代には全国的に人気となり、戦後は街中にたくさん植えられました。しかし老木となり、枝が邪魔になってしまったり、病気で花が楽しめない状況になったりして、他の種類に植え替えが進んでいます」 「そのため寺井さんは、街路樹など街中に植えられたソメイヨシノは減っていくとみています。一方でソメイヨシノに思い入れのある人も多いため、公園などの広い敷地では、植え替えが進んでも今後もソメイヨシノが継続されるのではないかとのことです」
鈴江アナウンサー 「やっぱり桜といえば“ソメイヨシノ派”ですが、どうですか?」 森アナウンサー 「“ソメイヨシノ派”というのがあるんですか?」 鈴江アナウンサー 「今つくりました」 森アナウンサー 「ソメイヨシノを待っている方が多いのは何なんでしょうね?」 加納解説委員 「ソメイヨシノのはかない、白っぽい色合いがいいのかなと思いますよね」 鈴江アナウンサー 「桜が開花するのを狙って旅行を計画されている方や、そこを目がけてイベントやお祭りを計画されている方々もいらっしゃいます。開花の時期が遅くなってヒヤヒヤされている方もいらっしゃるでしょうから、経済も動かす桜を大事に育てたいですね」 森アナウンサー 「ジンダイアケボノは色もきれいなので、数十年後はソメイヨシノじゃなくてジンダイアケボノばっかりになっている可能性もあるということですよね」 加納解説委員 「街中ではそうかもしれないですよね」 河出アナウンサー 「“ジンダイアケボノ派”が増えるかもしれないですね」 加納解説委員 「心をパッと明るくする桜。日本気象協会の東京の開花予想は29日です。桜咲く日が楽しみです」 (2024年3月27日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html