東京の桜開花“10年ぶり”の遅さナゼ 植え替えで「ソメイヨシノ」消える?……樹木医「都市部に不向き」【#みんなのギモン】
■2月中旬~3月の気温がポイント
加納解説委員 「気象庁によると東京の桜の開花日は平年で3月24日。近年はこれよりも早い日が続いていて、3月24日よりも開花が遅いのは10年ぶりです。では、なぜ今年は開花が遅いのか?」 「桜は2月中旬から3月に向かって気温が上がっていくと開花しやすいのですが、今年は2月下旬から3月上旬にかけて特に寒く、最近もまた寒い日が続きました。この3月の寒さが平年よりも桜の開花を遅くしています」 「ただ、2012年は3月31日に開花しているため、今年が特別に遅いわけではありません。東京の開花が一番遅かったのは40年前、1984年の4月11日でした。だいたい卒業式の時期に咲き始め、入学式の時には満開か桜吹雪という印象だと思います」
■森アナウンサーの小学校卒業時、桜は?
加納解説委員 「森さんが小学校を卒業する時の写真があります。33年前、1991年3月25日に撮影されました」 森アナウンサー 「この頃は3月末は咲いていましたよね」 加納解説委員 「桜が咲くと、別れと出会いの季節という感じになりますよね」 刈川くるみキャスター 「いろんな思い出がよみがえってくる素敵な写真だとは思いますが、ここに満開の桜がバックにあったら、気持ちもより華やかになる気がします。卒業式シーズンは(桜を)見たくなっちゃうなと思いますね」
■立派な桜並木…日立市で植え替え
加納解説委員 「春の花の日本代表とも言える桜。枝いっぱいに大きな花が咲いて華やかなソメイヨシノがなくなるのではないか、という心配もあります」 「『さくら名所100選』にもなっている、茨城・日立市の桜並木。立派なソメイヨシノが100本以上あって人気となっていますが、今、植え替え計画が進められています」
■樹齢70年近く…病気で倒木の危険も
加納解説委員 「日立市内のソメイヨシノは樹齢70年近く経っていて、病気で一部が腐って倒木の危険もあるということで、2019年から30年かけて新しいソメイヨシノに植え替えている最中だそうです。4年前の3月に新しく植えたソメイヨシノが、1年後に咲いた写真もあります」 河出奈都美アナウンサー 「70年近く花を咲かせてくれたというところには感謝したくなりますね。私は植樹をしたことがありますが、苗木がどんどん大きくなって、時間の経過とともにまた桜が咲き誇っていく、成長を見守るのも楽しいなと思いますね」