秋葉剛男・国家安保局長、内閣特別顧問で残留へ…石破首相が強い意向
石破首相は近く退任予定の秋葉剛男国家安全保障局長について、内閣特別顧問として残留させる方針を固めた。米国や中国などの要人と幅広い人脈を持ち、外交・安全保障政策に精通する秋葉氏から今後も助言を得たい考えだ。
複数の政府関係者が7日、明らかにした。残留は首相の強い意向で決まった。首相は「引き続き、外交安保面で重要な役割を果たしてもらいたい」と周囲に語っている。
秋葉氏は2021年7月、国家安保局長と兼務で内閣特別顧問に就任した。過去に内閣特別顧問を単独で務めた事例としては、元経済企画庁長官の堺屋太一氏や元経団連会長の奥田碩氏らがいる。
人事案は近く閣議決定され、今月下旬に発令される見通しだ。この時機での交代には、秋葉氏の在任が約3年半となり、米国のトランプ政権発足に合わせ、外務省の岡野正敬次官を後任に起用し、新体制で向き合うのが得策だとの判断が働いた。