<花開く春・20センバツ国士舘>選手紹介/4 吉田健吾捕手(2年) 攻守に磨き、雪辱期す /東京
<第92回選抜高校野球> 幼稚園の卒園アルバムに「国士舘に入って甲子園でプレーする」と書き、その夢を実現させたのは1年前のこと。ところが夢舞台では守備も打撃も思うようにいかず、しばらくはひどく落ち込んだ。今は雪辱を果たしたい一心で練習に励む。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 食欲が落ち体重も減ったという昨年のセンバツショック。立ち直るやいなや、捕手だったという中学時代の指導者を訪ね、捕球技術を一から学び直した。 下半身を強化し「打球の飛距離が伸びた」と打撃面でもレベルアップを実感。正捕手として迎えた秋の都大会は、自慢の強肩と成長著しい配球術で投手陣を巧みに引っ張った。 幼い頃から国士舘にこだわっていたのはわけがある。野球を教えてくれた父親は同窓の先輩で、同じ永田昌弘監督の指導を受けていたからだ。かつてのエースは息子に夢を託し、「2年連続のセンバツはなかなかできない」と手放しで喜んでくれたという。 相棒のキャッチャーミットは親族の贈り物。「試合前は必ず一緒に寝ます」とちゃめっ気たっぷりに笑った。【川村咲平】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「チャンスで打ちます!!」。179センチ83キロ、右投げ右打ち 〔都内版〕