これからの老人ホーム選び、じつは「意外なメリットだらけ」の公的施設が日本にあった…!現場の医師が解説
じつは老健で「看取り」をすることも
こんな素晴らしい施設、しかも介護保険で多くの人は1割負担で利用できる施設なのに、ケアマネによってはまったくすすめず、老人ホームのガイド本にも登場しない。 なぜなのでしょうか? そのわけは「終身の施設ではない」ことにあります。 ただし、病院の入院期限と老健の入所期限はまったく違います。病院ではすべての人に入院期限に退院、もしくは転院してもらわないと経営が成り立ちませんが、多くの老健では一部の人が家に帰ってくれればいい仕組みになっています。 つまりAさんが1月に入所したとします。多くの人がAさんは3ヵ月後の4月に退所しなければならないと思いがちですが、実際にはAさんではない誰か1名が退所すればよく、数の折り合いがついていればいいのです。 先にも説明しましたが、老健は3ヵ月と言われますが、必ずしも3ヵ月で退所というわけではなく、何年も利用している人、結果的に「看取り」になる人もたくさんいらっしゃいます。 選択肢から外されることが多い老健、ケアマネさんが紹介してくれなかった場合は、これらのことを踏まえて聞いてみることをおすすめします。 実際にどういった施設があるのかの具体的な解説は<現場の医師が解説…これからの介護施設、「サ高住」「有料老人ホーム」「グループホーム」の意外なメリットとデメリット>(2024年10月24日公開)でお伝えいたします。
田口 真子