「撮影前に綾野さんと『紅』を」 映画『カラオケ行こ!』主役の齋藤 潤 (16)が綾野 剛からもらったアドバイス
●聡実は僕一人では絶対にできなかった役
――この現場で学んだことや勉強したことを教えてください。 それまでの僕はお芝居経験が多くはなかったので、この現場で学んだことは、数知れないほどあります。特にシーンの前後で感情を繋げることは、大きな経験になりました。聡実は僕一人では絶対にできなかったですし、剛さんと監督にたくさんアドバイスいただいたおかげで完成したキャラだと思っています。 ――印象的に残っている綾野さんからのアドバイスはありますか? 例えば、驚いたときや怒鳴られたとき、感情を一気に上げ下げするお芝居が苦手だったのですが、綾野さんが「ダメダメでもいいから、とりあえず一回大きくやってみな」と言ってくださったんです。それから、段取りのときに一度大きくやってみて、そこから引き算していくような演技のやり方を学びました。 ――今後の希望や展望を伺いたいと思いますが、やはり原作の続編「ファミレス行こ。」の映画化は実現させたいですよね? 是非やりたいです! 剛さんとまた一緒にお芝居したいですし、『カラオケ行こ! 』のときとは違った自分を見せられるように、それまで成長したいです。 幅広い役を演じられる役者になりたいですし、「この役は齋藤 潤に任せておけば大丈夫!」と言ってもらえるぐらい信頼してもらえる役者さんになりたいです。そして、いつも応援してくださっている、支えてくださっている方々に少しでも恩返しができるよう頑張っていきたいです。
●プロフェッショナルな先輩への憧れ
――ちなみに、綾野さん、山﨑賢人さん以外で、憧れている先輩はいますか? 舞台「HUNTER×HUNTER THE STAGE」でご一緒させていただいた小越勇輝さんです。今もレッスンをご一緒させていただいているんですが、常に役に寄り添っていて、お芝居にかける情熱がとても伝わってくるんです。悩んでいるところを人に見せないところなど、とてもストイックな方ですし、いろいろなところにおいてプロフェッショナルな先輩だと思っています。 齋藤 潤(さいとう・じゅん) 2007年6月11日生まれ。神奈川県出身。2020年にデビューし、TVドラマ「猫カレ -少年を飼う-」「トリリオンゲーム」や映画『正欲』、舞台「「HUNTER×HUNTER THE STAGE」」などに出演。オーディションにより、『カラオケ行こ! 』聡実役に抜擢された。現在、ドラマ「仮想儀礼」(NHK BS)が放送中。
くれい 響