「撮影前に綾野さんと『紅』を」 映画『カラオケ行こ!』主役の齋藤 潤 (16)が綾野 剛からもらったアドバイス
●ファンの有難い言葉を聞くことは、役者として報われる瞬間
――昨年10月から放送されたドラマ「猫カレ -少年を飼う-」では、30歳の独身OLと同居する猫のようにマイペースな男子・凪沙を演じました。 オーディションのお話をいただいたときに、初めて原作を読ませていただいたのですが、一気にのめり込み、とても好きになり、凪沙という可愛すぎるキャラクターを演じたいという気持ちが強まりました。ただ、実写化する場合、「あの可愛さをどう出せばいいんだろう?」っていう課題があって、とても悩みました。 一方で初めて恋愛要素がある作品で、新たな感情に触れられて、演じていて楽しかったです。美少年のルックスでもない僕が凪沙というキャラを背負うことは、やっぱりプレッシャーだったので、観てくださった方が「可愛い! 可愛い!」「毎週楽しみ!」って言ってくださったことが、いちばん嬉しかったです。そういったありがたい言葉を聞くことが役者として報われる瞬間だと思いました。 ――綾野 剛さんと共演された最新出演作『カラオケ行こ! 』では、中学の合唱部に所属する聡実役を演じられています。オーディションや綾野さんとのエピソードを教えてください。 撮影は『正欲』の後、今から1年ちょっと前だったのですが、オーディションでは、課題曲になっていた(劇中で大きな役割を果たす)「紅」を動画選考のときと、対面審査1回目と2回目、計3回歌いました。 綾野さんとはクランクイン前に、スタッフの方々と一緒にカラオケに行くことができました。綾野さんとの共演は、言葉にならないほどのプレッシャーでしたし、その緊張を現場で緩めることができたのは、あの日のおかげだったと思います。 とても楽しくて、ゆずさんの曲やUVERworldさんの「アバランチ」の主題歌などを歌った後に、最後に綾野さんと「紅」を歌いました。 ――ヤクザたちが集う場に一人で乗り込んでいくシーンなど、撮影時の印象的なエピソードを教えてください。 メイクが終わって、スタジオに入ったら、大きな男の方々がたくさんいらしたので、「なんじゃこりゃ!」とビックリしました(笑)。あまりのヴィジュアルにビビってしまいましたが、みなさんには優しく接していただきました。緊張感あるシーンでしたが、みなさんのおかげで、お芝居しやすい空間でした。それから、関西弁や「紅」など、たくさんの課題ばかりで、それも今回乗り越えなきゃいけない壁だったかなって思っています。