東出昌大「魂が震えました」 日本映画批評家大賞で主演男優賞を受賞
日テレNEWS NNN
俳優の東出昌大さん(36)が22日、第33回日本映画批評家大賞の授賞式に登場。主演男優賞を受賞した東出さんが、役作りに対する自身の考えを明かしました。 日本映画批評家大賞は、1991年に映画批評家の水野晴郎さんが発起人となり、淀川長治さんなど当時第一線で活躍していた映画批評家たちの提唱により誕生。映画批評家たち選考委員の独自の視点によって選出されます。 東出さんが主演男優賞を受賞した映画『Winny』は、革新的なファイル共有ソフトの開発者である金子勇の実話をもとに描いているノンフィクション作品です。本作で東出さんはファイル共有ソフトの開発者・金子勇を演じました。 東出さんは壇上で、「本日はこのような栄誉ある賞を頂戴しまして大変うれしく思っております」と、受賞の喜びを明かしました。 続けて、役者になって映画の現場を初めて経験してから14年たつものの、ずっと“演じるとかお芝居ってなんだろう”と考え続けているという東出さんは「僕の場合は、なにが映画にとって必要なんだろうって思うと、地味な地味な準備なんです。とにかくセリフを覚えるとか、金子さんという人を『Winny』で演じるのであれば、裁判記録を読むとか、体形を変えるとか。人に見られないところでの準備が現場に行った時に生きる唯一のよすが」と、自身にとっての“役作り”について明かしました。 さらに、東出さんは“どうしたら役者を続けていけるか”日々考えているそうで「これさえやればいい芝居ができるみたいな方程式はなくて。準備以外に頼れるものは根拠のない自信しかなくて。日々、この根拠のない自信を持ちながら、また今後も地味な準備を怠らずに、いい映画の現場に戻ってこられたらなと思います」と自身の思いを語りました。 また、東出さんが演じた金子勇さんの周りのご遺族や弁護団の方々が本作の完成を喜んでくれたことに対し、「こんな直接的に人のためになる仕事なんてあるんだ。役者やっててよかったと心から魂が震えました。本当にいい作品と出会いました」と感謝の気持ちを伝えました。