普段の掃除に“ちょい足し”で解決! プロが教える「忙しい人のための大掃除術」【玄関編】
例年、12月半ばを過ぎると「今年もまた大掃除ができないまま新年を迎えるかも…」と焦る人もいるのではないでしょうか。しかし、ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんは「普段の掃除にちょっとプラスすれば、本格的な大掃除をする時間がなくても大丈夫です」と話します。そこで、忙しい人でもまだ間に合う“ちょい足し”大掃除術を教えていただきました。今回は「玄関」です。 【実際の写真】「うわ…マジで…?(震)」 これが玄関の“悪臭”を招く「カビの生えた靴」です(閲覧注意)
掃除は「上から下に」
玄関は人の出入りがある場所なので、たまりやすい汚れとしては髪の毛やほこり、靴の裏に付着して外から入ってきてしまった泥や砂、小石などが中心です。 ペットを飼っている人はペットの毛、また、住まいの環境によっては、風で落ち葉やゴミ、排気ガスの黒いすすなどが運ばれてくることもあるでしょう。季節によっては花粉や黄砂なども考えられます。 靴を脱ぐ「たたき」の部分に、靴の裏や自転車、ベビーカーの車輪による「擦れ」の汚れができると、雨や雪、湿気などで水分を含んでこびりついた汚れと同様に、落とすのに手間がかかります。また、靴の収納場所に扉があると湿気がこもりやすくなるため、においの元になったり、カビが発生しやすくなったりすることも十分に考えられます。ブーツなどは蒸れやすいので、湿気をよく飛ばしてから収納しないと、湿気を収納場所に持ち込んでしまうことにもなります。 その他、玄関扉の周辺や傘立て、照明器具のかさには、土ぼこりやクモの巣があったり、ドアノブや電気スイッチは手あかで汚れていたりすることが多いです。 “家の顔”ともいわれる玄関周りは、大掃除でさっぱりさせたい場所の一つですが、「本格的にやる時間がないと難しそう…」と感じている人もいるかもしれません。そこで、普段の玄関の掃除に“ちょい足し”するポイントをお伝えします。 玄関周りの大掃除では、照明器具や扉、靴を収納する場所の掃除の“ちょい足し”がおすすめ。ほこりが多い場所なので、「上から下に掃除をしていく」のがポイントです。 【照明器具】 かさが外せる場合は外してからほこりを取り除き、水拭きをしましょう。電球やかさが熱い場合は、必ず電源を切って、冷ましてから作業を行ってください。 【玄関扉】 水拭きをし、ドアノブや電気スイッチの手あか汚れが頑固な場合は、中性洗剤を含ませた雑巾で拭き上げます。 【靴の収納場所】 時間が許せば、一度全ての靴を取り出しましょう。棚板のほこり落としをした後、水拭きしてから靴を戻します。湿気やカビが気になる場合は、除湿剤や除湿シートも活用しましょう。 【玄関のたたき(靴を脱ぐ場所)】 掃き掃除をした後に、雑巾で水拭きをするとよいでしょう。一軒家などで周辺に迷惑をかけにくい場合は、水を流してデッキブラシなどで掃除をすることもできますが、集合住宅の場合は水を流さない拭き掃除にしましょう。 たたきの素材にもよりますが、車輪の跡などの擦れはメラミンスポンジを使うと効率よく汚れを落とせます。その他、傘立てにある傘が開いていたら、閉じてきれいに並べるだけでも見た目が整いますよ。
オトナンサー編集部